昨日の事件(?)は2時間半過ぎた時点(私の帰宅)で「一件落着」とし、
もう当然、二人とも怒りやいらつきなどは全くなくいつもの状態に戻って
いた。
その後、しばらくして妻千恵子選手から『お父さんが出て行った後、
私はどんな悪いことをしたのか気がつかなかったのだけど、謝らなきゃ
ならないことがあるとしたら教えて・・・謝るから・・・』という言葉が
あったが少し決まり悪さもあった私は『いいよ、終わってしまった事は・・・』と一言。
私達二人は嫌なこと、面白くないことなどはどんな場合でも
いつまでも引きずらないようにしている。(性格もそうだが・・・)
最近、耳も遠くなってきた千恵子選手は会話中は相手の声が聞き取り
にくいようだがテレビや音楽の音量にはかなり敏感に反応する。
その結果、時には少し音量が大きくなると神経に障るのかもしれない。
千恵子選手は正面からの声や音はまあまあ聞こえるのだが食事中など二人が
横に並んでいる時はあまりはっきりと聞こえない・・・ということで
昨年、調整が難しい・・といわれながらも補聴器(高額ではないもの)を
買ったのだがそれも違和感があると言って使用していないのでそんな事も
小さなストレス(?)になっているのではないだろうか。
私は繰り返し聞かれても嫌な顔をすることもなく応えているのだが妻が
聞き取りにくいことや何度も聞くことに負い目を感じているのなら自ら
補聴器の調整をすべきだと話し、調整することを教えてもその細かい
微妙な調整やテストを嫌がるため「宝の持ち腐れ」となっているのだ。
しかし、耳に関することは本人にしかわからない部分が多いと思うので
私も強制もせず本人任せとしているのだ。
加齢と共に高音が聞こえにくいということはよく聞く話だが我が家でも
千恵子選手は少し離れるとキッチンタイマーやスマホの音も聞こえない
事がある。
これらの事が複雑に重なって昨日の事件(?)となったのだと思い今日は
昨日一旦諦めた『春の声』をあらためてウィンフィルハーモニーの
演奏でゆっくりと聴いて見たい。
昨日とは打って変わって寒い一日になりそうだがせめて気持だけでも
春の野原の花に優しく吹く風や、まだ少し冷たい水の流れにはね返った
光の束を想像しながら気持だけは春を先取りして・・・
ウィーン・フィル New Year's Concert 2006 - ワルツ 「春の声」