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『いつも、いつでも元気炸裂!』

どんな環境やどんな状況でも、どんな人とでも明るく元気な笑顔で交流するよう心がければ自他ともに更に元気な心が増幅します。

折紙飛行機の競争結果を亡き弟に報告しよう。

2019-06-16 05:46:37 | 喜怒哀楽をポジティブに
私のプリンターはパソコンラックの一番高い位置にある。
昨日スキャンした切り抜きをとろうとしたところ手元から離れた紙が
グライダーの滑空のようにす~っと緩い角度で斜め下に落ちていった。

上昇気流もないのにその翼をもったような紙は2メートルほども先の床に
安定した着陸(?)を見せたことに思わずニンマリ・・・。

偶然とはいえまことに不思議・・・ヒラヒラでもクルクルでもなく平のままで
ゆっくりと波状に・・・。
一瞬とも思えるこの時間が過ぎし日の楽しく長い時間に繋がっていった。

それは・・・紙飛行機や模型飛行機に夢中になっていたことが瞬時に頭を
よぎったからである。
そのころに作った紙飛行機(折紙飛行機)の折り方や、効率のいい飛ばし方、
そしてその為の加工方法などを工夫し、たった一枚の紙で作った飛行機の
各部分をミリ単位で帰ることによってこんなに変わるのだということを弟や
友達にも披露することがこよなく楽しい時間でもあった。

小学生の頃から、そして中学生になってますます工作が好きになり、高校生の
頃は宮大工に憧れながら家族の願いであった父親の跡を継ぐ教員に・・・の
期待と両立させることを考えていたが・・・結果的にはそのいずれも選択しない
人生だった。

ゆっくりと地上に舞い降りた紙の様子を見て私は無意識のうちに立ち上がり、
プリンターからA4の用紙を取り出し、すぐに飛行機を折り始めるとさらに懐かしい
思い出とともに一度も迷うことなく3種類の飛行機を完成させていた。

ツバメ型の飛行機の胴体から尾翼にかけての切り取る部分の幅や角度や
曲線に注意を払って・・・とあの頃のままの自分の姿と友達の顔が浮かんだ。

私は折紙飛行機として一般的な形のものを改造(?)するのが好きで機体の
幅や羽の長さや幅や角度を変えたり、湾曲させたり・・・してゆっくりと飛行する
タイプやスピード重視のものなどを多く作ったが、大雑把で面倒くさがり屋な弟は
簡単に作れる『イカ飛行機』が一番好きでそれぞれの自慢機でよく飛距離を
競ったものである。

その弟は2015年に71歳で亡くなりまもなく4年になる。
もう語り合うこともできないが命日には私の自慢の作品と弟のために真剣に
作る『イカ飛行機』で距離や高度、滞空時間、飛行フォルムなどを荒川土手で
競って青く高い空に報告したいと思っている。

宮大工にはなれなかったが繊細、且つしっかりとしたものを作ろうとする気持ちは
今も持ち続け、家庭内で使う物を作る時や製品の修理時にはその気持ちを込めて
工夫を重ね、些細なことにも決して手を抜かないようにしている。
この気持ちで作る紙飛行機2機が並んで土手の上を滑空する姿が楽しみである。
その日は二人の飛行機の滞空時間が長くなが~く続いてほしい。







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