ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

カメの脱走

2014-08-11 12:37:09 | 仕事
夏休み、私はせっせと
動物たちの世話をしに
学校に通っています。

暑い時期、少しでも彼らが
快適に過ごすことができたらという思いで
世話をしてきました。

「まったく、手がかかるねぇ~」
やれやれという気持ちになるのですが
その後、思いました。

もし、彼らが、本来いるべき環境にいたなら
彼らは自分の力で餌をとるだろうし、
排泄物は自然に分解されるだろう。

それを、人間が捕えて囲っているから
餌や水をとりかえたり
糞尿の始末をしたり
まるで病人か老人のように
世話をしなければいけなくなるのだ。

私たちは
何て業の深いことをしているのだろう。

そんなことを思っていたら
今日、カメがいなくなっていました。
脱走したのです。

探したけれど、見つかりませんでした。
カメは、かくれんぼが得意なので
見つけるのは至難の業なのです。

幸い、周囲は緑豊かな環境なので
すぐに命を落とすことはないと思います。
どこかでのんびり
気ままに過ごしているのでしょう。

用務員さんに相談したら
過去にも脱走したことは何度もあるようで
しばらく経つと、何食わぬ顔をして
もとの場所に戻っているそうです。

やはり、心配ではあるけれど
せっかくの機会、
のびのびと過ごしてくれたらと思います。

夏の楽しい思い出をたくさん作って、
満たされた気持ちで
冬の眠りについて欲しいなと思っています。


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友情が終わるとき

2014-08-11 11:56:29 | 雑感
1年に1度のペースで会っている友達がいました。
会うのは大抵、夏休み。
今年も、新幹線に乗って
彼女に会いに行きました。

いつもは、1年分の近況報告をして盛り上がり
名残惜しく別れるのですが
今回はちょっと違いました。

話が盛り上がらなかったのです。
私と彼女の境遇が違いすぎて、
興味と関心がずれてしまったのだと思います。

彼女はバリバリのキャリアウーマンで
今回、独立して
自分の会社を立ち上げることにしたそうです。

話題はもっぱら、その話でした。
彼女は自信たっぷりで、
鼻息も荒く、
いかに自分が優れているかの自慢話ばかり。

私にも質問をして話を振ってくれるのですが
私が働いていたころは、どれくらいの顧客がいたのかとか
どのくらいの売り上げをあげていたのかとか
(彼女とは同業者でした)

私にとっては、もう10年も前の話だし
結局、過去の私より今の自分の方が優れていることを
確認したいのかなと思ってしまったりして
少し疲れてしまいました。

顔見知りの経営者とパワーランチをして人脈を広げるとか
執行役員になった友人との会食は
示唆に富んだものだったとか。

私ごときが貴女の時間をとってしまって
ごめんなさい。
そんな気持ちになってしまいました。

私も疲れてしまったし、
彼女もあくびを噛み殺しているのが分かりました。
新幹線の時間を早めてでも、
帰ればよかった。

別れ際に、彼女は心をこめて手を握ってくれたけど
二人の関心が離れてしまったことは
彼女も十分、気付いたはず。

帰りの新幹線の中で考えたのですが
何がいちばん辛かったかというと
彼女が「今の私」に
関心を持ってくれなかったことだと思いました。

私は、バリバリ働いていた過去に見切りをつけて、
新しい価値を見つけるために
今、もがいています。

そこに、過去のモノサシで評価される
彼女の成功話を刷り込まれるのは辛かったし、
あまり、興味も持てなかった。

また、今回は、彼女の自慢話が過ぎるように思ったけど
長い付き合いをよく思い出したら、
彼女は、いつも、自慢ばかりだった。

彼女は物腰も柔らかく、口調もゆったりしているので
つい、「優しい人」という期待をもって付き合っていたけれど
それは、私がそのように見たかっただけで
本当の彼女は、上昇志向の強い野心家だったのだ。

本当は昔から気付いていたけど、
気付かないふりをしてきただけだった。
彼女の自慢も軽く流してきたけど、
自分に余裕がなくなって、
流せなくなってしまった。

20年近く付き合ってきたけど
しばらく、会いたくはない。
また時間が経って状況が変わったら
楽しい時間が過ごせるだろうか。


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