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ケンミジンコのうた

平和な日々の暮らしを綴った日記です

カムカムエヴリバデイ

2022-02-12 | 映画・ドラマ・小説
今期の朝ドラ(カムカムヴリバデイ)ですが、毎日、楽しみに見ています。
 
今まで放映された中で一番のお気に入りは、接近するジョーとるいの姿に気を持むベリーに、トミーがかけた言葉です。
 
「気が合う者は、特別なことをしなくても自然に引かれ合う。そして同じ夢や目標を抱いて共鳴するんや。」
 
というような内容だったと思います。
 
人との出会いについて、私はその通りだと感じています。私と夫は、出会ったときから、何となくこの人とは合うなという感覚がお互いにあり、大きな困難もなく、とんとん拍子で結婚しました。育った環境、金銭感覚や価値観はとても似ていると思います。二人で無理なく、共鳴するように暮らしている感じがします。
 
一方が頑張って関係を育てようとしても、互いに引き合わなければ何も起こらないのは、もう痛いほど経験してきました。
 
また、ドラマではありますが、毎回すごいなあと思うのは、いつまでも働かないでぶらぶらしているジョーに、るいが全く怒らないことです。入水自殺をしようとしたジョーに「私が闇から救い出す」みたいなことを言って抱きしめたるいですが、その決意を貫いていて、本当に立派です。私だったら「いい加減、働け」と小言を言っていると思います。
 
おっとりしているけど芯が強いるい、愛が深いんだなと思います。格好いいです。
 
バトンはアンカーのひなたに繋がりましたが、最後に安子とるいの和解があればいいなと思って見ています。
 
 
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すべて真夜中の恋人たち

2021-11-22 | 映画・ドラマ・小説
川上未映子さんの「すべて真夜中の恋人たち」を読みました。
(以下、ネタバレあり)

新聞で連載中の「黄色い家」が面白くて、川上さんの小説をいくつか読んでみました。
「乳と卵」、「ヘヴン」と読んで、今回が3作目です。

3作に共通するポイントをみつけました。

1 主人公は地味で暗いタイプ
2 相反する主張がぶつかり合うシーンがある
3 分かりやすい大団円がある

1は、最も意外だったポイントです。川上さんは、いつも新作を出すと顔写真つきで宣伝される美人で、見た目で販促するタイプだろうと勝手に思い込んでいました。内容も共感できるものではないだろうと思い、今まで読む気になれなかったんです(読むと傷付くような気がしたから)。

「黄色い家」を読んで、多数から冷やかされたときのいたたまれなさがとてもリアルに描写されていて、なんとなく「こっち側」に立ってくれる人だなあと感じ、もっと読んでみたいと思ったのです。

そして、3作まで読んで感じたのは、見た目の美しさに反し、男性のことはほとんど書かれておらず、女性自身を深く掘り下げて理解しようとしている姿勢でした。男性とのやりとりより、女性同士の本音のやりとりに興味を持っている感じがします。ちなみに家族のあたたかさ、親子の情愛といったテーマもほとんど扱われません。

2は、小説をあまり読まない輩の妄言ですが、作者の主張を登場人物に延々と語らせるのは、小説の手法としてあまり上手な方ではないんだろうなあ・・・と感じています。ただ、熱がこもっており、読ませる部分ではあります。3作とも、主人公とは全く異なる精神構造の人物が、主人公の価値観を打ち砕くような、根本的に相容れない主張をぶつけてきます。

私はこの二つの主張がぶつかるシーンを読むと、いったい作者は、どちらの主張の側に立っているんだろうなと思います。「乳と卵」、「ヘヴン」を読んだときは、きっと作者自身が抱える葛藤を、二人の登場人物に分けて戦わせてみたんだろうなと感じました。でも、今回、「すべて真夜中の恋人たち」を読んで、作者はきっと基本的には主人公の側で、それを脅かす主張と議論させてみたかったのではないかと思いました。具体的には主人公と聖の主張の対決なのですが、作者の中で聖のような考え方が優勢なのであれば、きっと聖を主人公にしたのではないかと思ったからです。

3は、個人的にはなくてもいい部分だと思っています。純文学なんだから、これ、なくていいよ的な激しい感情の発露のシーンが、3作ともあります。私の好みですが、これはむしろない方がいい・・・。なくても分かるし、ない方が現実の物語っぽいし。映像化されたときのことを考えて書いているのかな。

表題作ですが、読了後はとても寂しい気持ちになりました。ハッピーエンドではありません。。雰囲気としては川上弘美さんの「センセイの鞄」にとてもよく似ています。でもそれよりもっと悲壮感と切迫感があります。

また、作中のエピソードとして、不倫をしている主婦の話があり、不倫相手と会っているときは楽しいけれど、会うたびに自分の心の一部が麻痺して硬くなっていき、しんどくなる。同じく不倫をしている自分の夫は、気楽に過ごせているといいな、しんどく感じていないといいいな・・・という独白の部分が、結構、刺さりました。そうか、そんな風になるものなのか・・・。

主人公が頭にうかんだタイトルを書き留める、というラストは、残念ながらあまり心に響かなかったな。どういう意味合いがあったんだろう。

また別の作品を読んでみようと思います。


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鬼滅の刃 最終巻

2020-12-06 | 映画・ドラマ・小説
鬼滅の刃最終巻を読みました!!

(以下、ネタばれあり)


発売日に入手してから既に何度も読み返しているけど
よかったところは
・隠を含め、皆で無惨を倒したこと
 「誰一人欠けても勝てなかった」
 本当にそう思える闘いであり、勝利だったこと
 炭治郎たちも頑張ったし、柱ももちろん強いんだけど
 隠たちもバスを押したり車をぶつけたりして赤ちゃん無惨に立ち向かってたし
(「怖くないぞ!」という掛け声がよかった。怖かったんだよね)
 all for one, one for all の闘いだった。
・死んだ者たちも転生して幸せになれたこと
 蛇柱と恋柱の定食屋はよかった。蛇柱の怪訝な表情は何度見ても笑ってしまう。
 また、蛇と恋が最期の時間を二人で過ごせて、思いを確認できたのもよかった(死んでしまったのは悲しいけど)。鏑丸も泣いてて、ここも悲しかった。カナヲに大切に育ててもらってほしい。カナヲは優しい子だから、きっと鏑丸のことも大切に育ててくれるでしょう。

そして、一番好きなシーンは
(おそらくあまりいないと思うけど)

ワッハッハ、ワッハッハという声が外まで響いて
炭治郎の家が大きく揺れているところ

ここが本当に好きなんだなあ・・・
何度も見返してしまいます。

これまで苦しい、緊迫感溢れる闘いの描写ばかりだったから
炭治郎たちが幸せになってくれて
そしてそれが溢れ出ているような家になっていて
よかった、よかった、と
涙ぐみながら幸せを何度も噛みしめています。

我が家もこんな風に
幸せが溢れているといいね、と
夫と話しました。

鬼滅の刃に出会えて、本当によかった。。
しばらく余韻に浸れそうです。


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スカーレット その2

2020-02-07 | 映画・ドラマ・小説
朝ドラのスカーレット、コツコツ撮りためては見ています。

当初の予想を裏切り、とても滋味あふれる作品になっています。
ひたすら地味なんですが、いぶし銀の味わいというか・・・深いんですよ。
歳を重ねた大人が楽しめるドラマなのではと思います。

前作の「なつぞら」は、優しさと爽やかさが溢れていましたが
心のどこかで「いや、現実はそう甘くないよ?」という気持ちがくすぶっていました。
今回は、温かい人間関係は維持しつつ、厳しい現実も正面から見据えて描いている感じがします。
地に足のついた感じがするんです。

主人公、喜美子の陶芸に対する情熱も、燃え盛る真っ赤な炎というより、
地面からじんわり伝わってくるような、地熱のような火なんです。
派手さはないけど、決して消えない。そして確実に熱い。

ここ数日は泣きながら見ていました。
全米が号泣!という派手な泣き方ではなく
心の芯が揺さぶられて涙が滲んでくるような、そんな感動でした。

説明するのは難しいんですが、
・お金より大事なものが人生にはある、それは生きる情熱
・成功するには相応の代償を払わなければならない
そんなことを学ばせていただきました。
ドラマで人生が学べるとは!!

脚本家の筆力に脱帽。
戸田恵梨香も喜美子にしか見えない。すごい。


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スカーレット

2019-10-07 | 映画・ドラマ・小説
大好きだった「なつぞら」が終わり、
続けて「スカーレット」を見ています。

優しくほんわかしていた「なつぞら」と違い
「スカーレット」は大阪局制作らしい、本音炸裂(?)のどぎつさがあり、
これはこれで元気が出るかなと思っています。

ただ、毎回、「ギリギリのところを攻めてるな」と思う演出があります。

・「あんた日本人じゃないやろ?」
・人が作った陶器に「ただのゴミやん」
・「女に学問は要らない」

今日はお父さんが子どもを平手打ちしていました。
周りの人たちが凍りつくことで
「やってはいけないことをした」という演出はありましたが・・・

これでよく炎上しないな・・・と思ってYahooのコメントを見たら
案の定、「児童虐待肯定ドラマ」と騒いでいる人がいました。
あそこはアンチの溜まり場なのでそれを差し引いて理解する必要がありますが
まあ、そう言われても仕方がないんだろうなと思います。

(そこのコメント見て思い出しましたが
女の子同士のキスシーンにもギョッとさせられました)

政治的に正しいコンテンツばかりが世の中に溢れていたらそれはそれで息苦しいですが
「スカーレット」は、それを見越したうえで、ギリギリのところを計算済みで攻めていると私は思います。

今のところ、違和感を上回る面白さがあるので続けて見ていますが
「ああ、私、もうこのドラマだめかも」
と思って離脱するときが来そうな気もしています。

脇に逸れますがもう一つ。

「なつぞら」で、「なつは優しい子」というお爺さんの台詞がありましたが
いやいや、優しいのはなつの周りの人達で、
なつ自身が優しいというエピソードはほとんどないんですが?!
と思っていました。

ただ、今回、喜美子が「ただのゴミやん!」と言い捨てるのを見て
「確かに、なつだったら絶対このような物言いはしないであろう。
やはりなつは優しい子だったのかもしれん・・・」
と思い直しました(--;)

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