え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

ヒッチコック

2013年11月05日 | ドラマ
2012年 アメリカ(FOX) 99分 ドラマ/伝記
監督/サーシャ・ガヴァシ
原作/スティーヴン・レベロ
『アルフレッド・ヒッチコック&ザ・メイキング・オブ・サイコ』(白夜書房刊)
出演/アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン、
    スカーレット・ヨハンソン、トニ・コレット

(70点)ヒッチコック夫婦は如何にして自腹をはたいてまでサイコを撮ったか

サイコホラーの原点「サイコ」の製作秘話を名優がそっくりメイクで再現。
サスペンスの巨匠が次に選んだのは実在の無差別殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説「サイコ」だった。
まだ検閲の厳しい時代、その内容から映画会社からソッポ向かれるがヒッチコックは家を抵当に入れて自費で製作を決意。
妻で名脚本家のアルマも最初はそっぽ向いたが監督としての才能に惚れ込んでいたので協力することに。
しかしそんなアルマに対して他の監督と浮気してるかもと疑念を抱きつつ、失敗し破産することが濃厚な「サイコ」の撮影を開始する。


「サイコ」がヒッチコックの代表作のわりに低予算な印象を受けたのはこういう理由で本当に低予算だったんだなと納得。
正直「サイコ」は有名なシャワーシーンやオチを知っていたこともあり、そんなに面白くなかったのだが、この映画を観たらまた観たくなった。
正直この映画「ヒッチコック」もそんなに面白くは無い。
ヒッチコック作品集のオマケか「サイコ」のオマケとして観る分には贅沢なオマケとして重宝しそう。
しかし、ヒッチコック。あれほどの巨匠なのにアカデミー賞取ってないんだね。そこにビックリ。
ヒッチコック映画のファンには必見。


(2013年11月レンタルDVD新作5枚千円にて鑑賞)

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ゴースト・フライト407便

2013年11月05日 | ホラー
2012年 タイ 105分 ホラー/パニック/PG12
監督/イサラー・ナーディー
出演/マーシャ・ワタナパーニット、ピーター・ナイト

(80点) オススメ。飛行機にいっぱいの幽霊で客パニックのタイ産ホラー

老若男女を乗せて飛行機が飛ぶ。
幽霊もいっぱい乗せて飛行機が飛ぶ。
フライト直後から出てくる幽霊に乗客・乗組員パニック。
幽霊のせいか空調設備が故障し酸欠状態に。
錯乱したチャラ男や教育ママゴンが幽霊をやっつけようとして乗客・乗組員を殺しまくる。
殺した分だけ増え続ける幽霊とともに飛行機は飛ぶ飛ぶ、あの世へと。


面白い。
タイ産のホラー映画が劇場公開されていたので気になった。
タイはホラーが量産されているらしいが、よほどのホラー通でない限り知らないこと。私も知らなかった。こんな無名な映画が劇場でかかるくらいなのだから面白いのだろうと思った程度だった。
時間が合わず劇場では見逃したのでレンタルDVDでの鑑賞。
低予算の突っ込みどころ満載のB級ホラーながら出し惜しみせずに序盤から幽霊がわんさか出てきて先読みする間もなく事件が展開。
普通は一人づつ事件にあい、クライマックスに全員が幽霊に遭遇するものだが、ほぼ最初から全員幽霊を見ちゃってる。
確かに飛行時間が国内線でわずか一時間半なので出惜しみしている場合じゃないよね。
リアル一時間半にしては事件詰め込みすぎ。
他のレビューサイトを見ると全然怖くないと言っていたが私はそれなりには怖く拝見。
退屈しのぎに丁度イイ娯楽ホラー。


(2013年新作レンタルDVD5枚千円にて鑑賞)

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パリの恋人

2013年11月05日 | クラッシック
1957 アメリカ 103分 ミュージカル/ラブロマンス
監督/スタンリー・ドーネン
出演/フレッド・アステア、オードリー・ヘプバーン
   ケイ・トンプソン、ミシェル・オークレール、スージー・パーカー

(75点) オードリー&アステアがパリで歌って踊って恋しちゃう♪

アメリカのファッション誌がファッションを牽引しようと本場パリへ殴りこみ。
カメラマンフレッドがインテリかぶれの書店員オードリーをモデルにスカウト。
一行は憧れのパリで撮影とショーに挑む。
そして例によってフレッドとオードリーは恋仲に。
でもオードリーはイケメン思想家にもー夢中。
やきもちを焼くフレッド、そして痴話げんかの果てに仲直り。
そんでもって歌って踊る華の都パリ♪


「ティファニーで朝食を」「麗しのサブリナ」と共にヘップバーン特集がやっていてコレだけ未見だった。
嫌な奴しか出てこないし、初老のフレッド・アステアにキスされたくらいで恋に堕ちるヘップバーンってどーよと思うそんな物語はどーでもよく、ダンスシーンを楽しむだけの映画だった。
画面構成や色使いは凝っていてそこが売りの映画。
そう割り切ってみると楽しいミュージカル。
ただ黒地のテプラで貼り付けたような字幕はせっかくの画面を潰してしまい最悪だった。
なんで!?


(2013年10月中川コロナにてポイント鑑賞)

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R100

2013年11月05日 | コメディ
2013年 日本(ワーナー) 100分 コメディ/R15+
監督・脚本/松本人志
出演/大森南朋、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、
    冨永愛、佐藤江梨子、渡辺直美、前田吟、YOU、
    松尾スズキ、渡部篤郎、リンジー・ヘイワード

(40点)SMコント映画かと思いきや巨匠のわがままを茶化した失敗作・・・

ブスとババアしかいない出張ハプニングSMクラブに入会してしまったサラリーマン大森くん。
日常生活に突如現れる女王様のプレイに最初は興奮していたものの、徐々にエスカレートして職場や家庭にまで侵入してくるプレイに困惑。
契約の一年間はキャンセルできない。
それを忠告・助けようとする謎の渡部篤郎。
そんな破綻しまくった映画を撮ったのは100歳の大監督だった。
と言う破綻しまくった映画を撮ったのはダウンタウンの松本人志・・・。
そんな映画。
どんな映画!?


SMを題材にした映画かと思いきや、年老いた巨匠が趣味で作ったトホホ大作を茶化したような中途半端な映画だった。
前作「さや侍」は主役がアレだったので見てないが、「大日本人」「しんぼる」は劇場で観て、長尺コントをあえて映画館で上映するというパフォーマンスと認識してそれなりには楽しめたのだが、今作はオチが出来損ないの言い訳にしか見えなくてイマイチだった。
観るのも迷ったのだが、富永愛とサトエリが見たくて観てしまった。
サトエリは出番も少なくエピソードもつまらなくてさらに残念。
富永愛は女王様というよりも、もうターミーネーター。
悪くは無いけど女王様多すぎ。直美は個人的にデブが苦手で直視できなかった。
とりあえず退屈はしなかったけれど松本人志の熱は感じなかった。
1800円と二時間を浪費するSMプレイとしては成立しているのかもしれない。


(2013年10月中川コロナにて有料鑑賞、日曜昼10人ほどの入り)

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