月輪

２ヶ月ぶりの月輪です

さすが九州高千穂産の木
作を重ねれば重ねるほど
木が大きくなり葉幅も引くようになってきました

ぼちぼち子供に紺が乗りだしておりますので
来年あたりから紺地も増えるでしょう
しかしまだ1本は陽明殿のままですが

この月輪　根は泥とルビーを出します
泥根は勢いよく伸びますが
ルビーは全くと言っていいほど伸びません

うちの木だけかもしれませんが
表は泥根　裏はルビー根と不思議な傾向

本来ルビーが出れば嬉しいものですが
こと月輪に関しては悲しい出来事
春の新根がすべてルビーだとがっくりです

やはりこの品種
泥根をいかに大事にするかと思います

この木　若木で購入し丸々２年　良い成長具合です　




表に出た泥根はご覧のように勢いよく伸びます





裏に出たルビー根は数はありますが１㎝位で止まります

淡雪

最近急に夜の気温が下降

毎晩だいたい20度くらいです
それでも日中は30度近くまで上がっているようです
最高温度30度 最低温度20度

ラン科植物は昼夜の温度差15度が理想と言われますが
日本に自生する風蘭はどうなのでしょう
今くらいがちょうどいいのかも、、

しかし春先のような旺盛な成長はしておりません
うちでは春から夏にかけてが一番成長するようです

さて九州は平戸産の淡雪

あれからほぼ2年
何本か子を嫁入りさせました
今はこの木ともう一鉢同等の株があるだけ

この淡雪　根が細い事も有り
成長はあまりよろしくありません

日にも弱いところもありますので
暗めで作っているのも要因の一つかも

九州で門外不出の頃は
あの手この手で入手を試みた方々も

最近はちらほら見かけるようになりました

九州産の虎芸の木も多々ありますが
この凛とした木姿に白虎
最高の逸品と思います

南州達磨

いわゆる豆葉と言われるグループには
大きく分ければ玉金剛型と緑宝型の2タイプがあります

厳密に言えば弁慶型を含め色々細分化されるのでしょうが

その緑宝型の豆葉の中で最大種
南洲達磨です

以前ご紹介の木がどれかわからなくなってしまいました

と言うのも
このような株を二枠ほど栽培しておりまして、、、
元が高くついておりますので
今更割って出しても仕方がなく、、、

株立にし何処まで大きくなるかと遊ぶくらい
まあ好きな木ですので
これはこれで良しとしています

ゆっくり作って巨大化させませう

羆の誉

あれからほぼ1年

株分けした子供は秋季大会だったか全国大会で売却
後はこの一鉢だけ
そろそろ容姿も乱れてきましたので
株分け予定

しかしこの羆の誉
なかなか紺の二重覆輪が決まりません
昔作っていた木は
綺麗に二重覆輪の決まった良い株でしたが

他の血筋を棚入れしようと思っておりますが
いい木が見つかりません

こういう地味で渋い芸の木は往々にして
市場で見かけなくなりますが
一体どこに行ってしまうのでしょうか

案外　昔はそれなりの価格でしたので
今の相場で棚出しするのがアホらしく
それぞれの棚で大事にされているのでしょう

さてこの羆の誉
以前にも書きましたが
作れば作るほど建国殿によく似た性質が、、、
これから柄がさえ　腰斑も鮮明に

大昔　建国の変わりで世に出たのも納得？、、








カイガラ付

吟風 覆輪

あれから５カ月

後冴えで覆輪模様になる吟風です
この木は九州の小川ガーデンさんよりの木

よくよく観察していると

何とも複雑な芸で
天葉は中央に紺斑を伴い白黄縞を葉縁辺りに流します
その後2年がかりで覆輪にはぜていきます
葉縁の縞は黄覆輪の中に溶け込んでいきます

まだ長く作っておりませんので
よくわかりませんが
芸として継続すればなかなかの逸品に

奄美の実生の幻日と雪龍を足して2で割ったような芸

残念な事に子供に芸は全く継続しておりません
悲しい一発芸かも、、