富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

仕立て直し

2011年05月29日 | 風蘭の作
台風2号とやらが来そうです
こういう時だけ仕事をほっぽりだして
さっさと東京から戻ってまいります。


今迄いろいろな品種を紹介してきましたが
作についてはあまりお話してませんでしたので
これからぼちぼち合間を見て自己流の作についてもご紹介したいと思います。

あくまで自己流ですので、ご参考までに留めておいてください
結構 お蘭様にとってはドS的なこともやりますので

作棚の環境や水のやり具合など千差万別ですので
臨機応変にそれぞれに合う作を工夫してください。
少しでもヒントになれば幸甚です。

先ずは第1回目容姿の気に入らない木の仕立て直し編です。

昨年手に入れた皇帝です。当初子供がついておりませんでしたので
過保護にし無理矢理子吹きさせました。
結果 結構上から当りが3つ出たため木の若返りを含め仕立て直しです
作をかけるのであればこのままでも問題なしですが
(上作にもっていくにはあと1,2年このままの方が絶対有利)
そこはやはり富貴蘭?(洋種交配)ですので見てくれも大事かと



イマイチの容姿 洋種の血がなければとっくに下端はふるっております

今春、前後に3本子が当たりました。

コケをはずした状態 洋種ミックスのため根はこんなもの



余分な下葉です。

先ずは下葉左右2枚はずしました

3枚目もはずしました。

ここからが問題、当りが付いておりますので
慎重にはずします

こちら側も上下に2個当りが着たおりますので
より慎重に

先ずは鋏で葉を半分にカット

カットし終わった状態

次に縦に真っ二つの切れ込みを入れます

葉の中心に入れます 中心がらそれますと後で裂きにくくなります

全部入れずに3分の1で十分

手で左右に裂いていき 1枚づつ慎重に毟ります

片方が付けの下まできれいに取れました。

2分割され綺麗にむしられた葉

同じことを繰り返します





当りを傷めずに下葉の整理完了 
子吹きのために下葉を毟る時も
この方法が目に見えない当りの卵を傷めないと思います
また植え替え時の枯れた筬を外す時も真ん中に切れ目を入れ
半分ずつ外すと、当りごとちぎってしまう失敗がなくなります

新しい鉢と水苔にて植え込み完了。自分の棚の木ですので植え込み時に
殺虫殺菌はしておりません。微妙な蘭菌様?にストレスをかけたくないもので

処理前より全体的に木勢のいい若木に蘇ったよう
銀座のおばはんが厚化粧で若く化けるのとは一味違います
展示会に出したり交換会にもっていくにはには見てくれも大事ですので。
この状態から2,3作 作をかければいい株立ちになってくれるでしょう



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