富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

ナギラン

2013年04月13日 | 野生ラン他
ナギランの中透け 純白の綺麗な柄です

今から 10年以上前に中国から輸入されたもの
当時 縞、中斑、三光中斑、虎等 色んな斑入りナギランが沢山輸入されました
九州の業者さんによる輸入だったと思います
栽培にコツの要るナギランですし、派手柄も多かった為
今どれだけ残っているか

この中国産のナギランは
薄ピンクの花を咲かせます
花付はいい方で毎年咲きますが
それ以前にしっかり栽培できるかどうかが問題です
(庭での地植えでは植える場所さえ間違わなければ勝手に育ちますが)

基本的にはシンピジュームですので難しくないと思われますが
そこはなかなか

去年 奄美でも自生を見ましたが
同じシンピの春蘭や寒蘭とは生えている場所が大違い

奄美では まず日が当たらないような林床下の傾斜地に自生
さらにジュクジュクの腐葉土のような土壌
すぐ横に腐生ランのムヨウランも生えておりましたので
ラン菌たっぷりの土壌かもしれません

うちでの栽培方法は
日が当たっても2,3時間 木漏れ日程度
さらに扇風機の風が極微風でそよそよ
用土は赤玉4、鹿沼3、軽石3に
段ボールの細切れを20パーセントくらい混ぜたもの
表面は風が当たる分 乾燥防止で
ふかふかの国産水苔をかぶせています
鉢は間口の広い万年青用の楽鉢 
春蘭用の楽では ちとイマイチ

水持ちよく作り 且つ加湿にならない
当たり前の様な言い回しですが、、、

後は新芽が出た時に 芽の中に水が溜まらないようにし
風を絶対絶やさない事と冬場の加温が大事
鉢の温度が0℃近くなると弱ります

野生ランの栽培すべてに言える事ですが
この手の蘭は自生地より
優れた環境を目指さないと作がかかりません

ランの栽培は 一鉢一鉢 種類や個体ごとに望む環境が違います
私のように週末しか家に帰らず 愚妻に頼る場合
繊細な個別の水やりを望むのは無理と言うもの
それぞれ植え方や用土、鉢、置き場所を考え
東京からネットで自宅の天気と気温を確認し 
このタイミングという時に電話し 
温室全体に一律ザブザブやってくれと お願いするだけ

その対価として交換会での収入は 水やり代で全部持って行かれます
お蘭様が機嫌よく過ごせるなら これもまた一興

本人は栽培上手と思っているようですが
隠れた工夫が施してあるのに気が付かないようです



















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