富貴蘭讃歌

富貴蘭の栽培記録と勝手気ままな四方山話です。

奄美飛鷹

2014年09月05日 | 奄美
あれから1年

子が大きくなってきた奄美飛鷹(あまみひよう)

今迄何年も子上げをしなかった木ですが
一番子が出てから二,三と 次々に子を上げるようになりました

若干筬が緩い感じの雄大な奄美ですが
これはこれで いい雰囲気を出しています

アマミ風蘭と言われる 野生ランも
徳之島から沖縄まで 色んな木姿の木があります
着生した場所にもよるのでしょうが それぞれの進化により
姿を変えていったのでしょう

風蘭愛好家に一番好まれる
葉幅を引きガッチリした木は 甑島から屋久島に産する風蘭
アマミと言うより南九州産がデカくなった木でしょう
花時期や花色がアマミとは違います

何故か 甑や屋久島産の野生ランは
南方産よりでかくなるようです
事実 キバナノセッコクやヒメトケンランでも
沖縄産より肉厚大型に育ちます
着生蘭も地生蘭もこういう現象が見られますので
何らかの環境の違いがあるのでしょう

さて奄美風蘭ですが
ゆっくり作り込めば 相当巨大化します
巨大な野生奄美を見た事のない方は 
最近の大型奄美品種の事を 全て洋種交配と言われる方もおりますが
(勿論 凌駕や熊鷹の様な洋種交配も有ります)
本来の野生アマミフウランは作り込めば間口30センチもざら
とてつもなく大きくなる木も有ります

しかし 南限と言われる名護産や本島北部の伊平屋島産は
細い葉でさほど大きくなりません(内地よりはでかいですが)

昔 伊平屋や名護で採取し 作り込んでいるフウランは
未だ奄美のようにデカくなりません
暖かければでかくなると言う訳ではなさそう
潮風の影響があるのかもしれません

元は同じ風蘭と思いますが
長い年月の間に分布を広げたり
独自の進化を遂げたのでしょう


















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