薄毛になっている原因がカラーや普段のヘアケアにあるのに、何故プロペシアやミノキシジルなの？

原因が分かっているのに、どうして薬なの？

先週のご相談者から。薄毛の原因が分かっているのか分からないのか知らないけど、どう見ても考えてもカラー等の普段のヘアケア製品に問題があり、頭皮が駄目になっていて粗造化した毛しか育たなくなっているのに、どうしてプロペシアを飲んだり、ミノキシジルタブレットを飲むのでしょうか？

これがとても不思議で仕方がないですね。

情報を見たり聞いたりする時の基準がおかしいとしか言えません。宣伝をそのまま信じたり、「yahoo知恵袋」や「教えてgoo！」等々のQ&Aサイトの回答を参考にしている人もいますが、本当にご自分のことを分かっているのでしょうか？

ご自分のことを分からないで効果情報だけで判断している？

たぶん、ご自分のことを棚に上げてしまい、効果情報を探して、効果のありそうなものやネットに良く出てきていて評判になっているものを選んでいるとしか思えませんね。

簡単な例を上げると。
「あなたの胃の調子が悪くなりました」
どうしますか？

この時、通常は最低でも2つの症状が考えられ、その症状に沿った薬を飲みます。もしかすると薬なんて要らない可能性もあるわけです。

消化不良で調子が悪いなら消化を促す薬を飲むでしょうし、胃酸過多で胃の調子が悪いなら胃を保護する薬を飲むでしょう。
ただし、これらの症状は一過性である場合に限り、一過性だから薬が効き胃の調子も元に戻るのです。

慢性化している場合には、薬を飲み続けることは反対に症状を難治化させてしまいます。慢性的に胃の調子が悪い場合には、症状によって食習慣が悪いか環境が悪いか等々根本的な原因を解決しないと胃ガンに移行する場合だってあります。

薄毛は慢性病と一緒

先日ご相談にいらっしゃった女性の場合、定期的なカラーと普段のヘアケアによって粗い毛しか作れない頭皮になっていたのに、ミノキシジルタブレットを飲んでいらっしゃいました。「発毛はしてきたけど自分の毛じゃない質のような毛が生えてきました」とおっしゃっていました。

粗い毛しか作れない頭皮なんですから、血管を拡張して血を集めても変な毛しか発毛してきませんから当然の結果ですよね。

つい最近の男性のご相談者も、カラーと普段のヘアケアで頭皮が相当やばい状態になっていたのにも関わらずプロペシアを飲んでいました。薬は一過性の症状には有効ですが慢性化している場合や原因が違う場合には効果なんかでるわけがなく、20歳代前半でしたが25歳くらいまでには毛が無くなる可能性が高いですね。

いつもこのブログでも書いていますが、ご自身のことを良く分かって下さい。そして、ご自身の薄毛の状態も良く分かって下さい。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言います。敵＝ご自身の薄毛の状態・己＝ご自身のことも分からずに、武器の性能を調べても１００％意味がありません。

今日もまた、そんなご相談者がいらっしゃいました。

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