最近、プロペシアの効果についての問い合わせが多いので、過去の新聞のスクラップを捜してみました。すると、プロぺシアが承認される前にちゃんと新聞で特集が組まれていました。その中から効果について書いている部位を抜粋してみます。
万有製薬の治験2005年10月3日(月曜日)の読売新聞の夕刊です。以下記事から抜粋
国内の20~50才の男性を対象に、薬効のないプラセボ(偽薬)と比べた。
- 期間は1年間
- 132人の頭頂部の写真を撮影して評価
- 58%の人の脱毛部位に頭髪が増えた
- 40%は現状維持
- プラセボは現状維持が7割
- 2割は脱毛が進んだ
治験に携わった大学教授の話東京医大皮膚科教授坪井良治さんの話。「外用育毛剤との比較は難しいが、目に見えて頭髪量が増えると言う意味では、フィナステリドの方が高い効果が期待できる」
だが、夢の薬ではない
- 効果には個人差がある。
- しかも、根本的な治療ではなく、服用を止めると脱毛が始まる。
- 顕著な効果が期待できるのは半年まで
- その後はあまり改善が見込めない
この治験の腑に落ちないこと
どうも、この治験の結果と言うよりも、条件に腑に落ちないことがあります。それは、
- どうして期間が1年なのか?
- どうして副作用や後遺症について調べていないのか?
の2つです。
理由は、髪は1年で戻ることはあり得ず、何年もかかることが多いからです。外用薬の場合だって、1年は良かったが・・その後が続かなくて毛を無くしてしまった人もいるのですから、最低でも3年~4年くらいの治験結果が欲しいところです。
また、勃起不全や性欲減退の副作用が報告されているのに、どうして副作用を幅広く調べないのでしょうか?これも、最低でも3年~4年くらいの期間を置いて、聞き取り調査をするという手法が必要では?と思いますね。
今は、承認されてから3年経過するのですから、使用者の聞き取り調査があっても良いような気もします。
が、これらは、あくまでも提供側からの情報ですから、上記の治験結果にしても、効果に関しては、かなり割り引いて見ないと駄目でしょうね。
言葉の使い方が気になるが・・以上が、製造している製薬会社と治験に携わった大学教授の話です。今、どんな噂や効果情報が世間に流れているかしらないが、単に効果を知りたい場合には、承認前のこの情報が一番信用できると思います。
が、上述したとおり、提供側からの情報提供ですから、そのまま鵜呑みにしてはいけませんよ。効果に関してはかなり割り引く必要はあります。
気になるのは、脱毛という言葉を使っていることだが、これについては、今週末に発行するメールマガジンにて触れるので見て欲しい。
副作用や後遺症について、全く触れられていないのが気になるところだが、やっぱり魔法の製品はないと言うことですね。製品や薬の効果でなんとかしようとするところに無理があるのだと思います。
では、次回まで。
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