風竿の「人生の達人」烈伝

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ジョン・レノン特別絵画展を終えて

2014年10月04日 23時59分29秒 | 風竿日記

温泉deビートルズ音楽祭の一環として、奇跡的に繋がった一本の細い糸を・・・・・、

切れぬように大切に紡ぎながら、開催に漕ぎ着けたジョン・レノン特別絵画展でありました。

何にも持たない地方の小さなイベントに降臨したジョンの魂は、それはそれは凄いパワーでありました。

今夜は、私達が主催した、そのエポックメイキングな出来事を総括しておきたいと思います。

実は、この企画を打ち出した時、あまりに大きなイベントだけに、主催者スタッフの中にも・・・・

「一体、こんな田舎で、俺たちにやれるだろうか・・・・。」

という危惧もあったりして、喧々諤々の中、・・・

「こんな素晴らしい企画が陽の目をみらぬのなら、何で温泉deビートルズ音楽祭なんだろう。」

と思いつつも・・・・ぐっと呑み込んで耐えたこともありました。

 後押しをしてくれプロデューサーの役目を引き受けて、資金調達から絵画展のコンセプト創り、複数のテレビ・ラジオメディアへのアピール、ポスターにフライヤー、など素晴らしい形にして頂き、

そして何より都会的で見事に洗練されたディスプレイをして下さった福岡市の株式会社シンフォ二アの社長様である「亀山みゆき」さんと色々と打ち合わせして、やっと開催に至ったのでありました。

このスーパーレディの存在なしには、この絵画展は絶対に存在し得なかったのでありました。

会期は何と、勿体無いことに、僅かたったの2週間

ジョン・レノンを深く知っている私、素材的には1ヶ月でもやった方がいいと思っていたのですが、資金力もマンパワーも手薄な現状から、

当初予定の1週間を、もう1週間延長しようと回りを説き伏せるのがやっとでありました。

17点の秘蔵のコレクションを、私達の地方の田舎者のために貸与して下さった軽井沢在住の佐藤様には、とりわけそのご英断には深く感謝申し上げるほかありません。

佐藤様のコレクションが如何に素晴らしいものか、1万人の来場者がそれを物語っています。

当初私が心血を注いで認めた「温泉deビートルズ音楽祭」のコンセプトから、過去三年間の開催実績、全国レベルのイベントとして育ちつつあるブランドイメージなどを書面でご説明して、ご理解は頂いたものの、

その間のやりとりは前述の亀山様がご苦労して頂いたのですが、最終的に佐藤さまのOKを頂いた時には、思わずでんぐり返って、バンザイを5回くらい繰り返したものでした。

その佐藤様も絵画展が終盤を迎えた9月27日、28日と二日間会場にお越し頂き、感動的なご縁に感謝することが出来ました。

本来ならばご招待申し上げるべきところがスジでありましたが、そんなことは一言も仰らずに、気の置けない仲間を連れて手弁当でお見えになりました。

とてもお優しい紳士でいらして、涙が出るくらいに嬉しく、恐縮して勿体無く、有難いことでした。

心ばかりのお土産を差し上げるのがやっとのことで、本当に申し訳なかったものでした。

何しろ収集されて今日まで30数年、門外に出したことがないという貴重なコレクション。

あのジョン・レノンミュージアムの要請も、三越デパートなどの要請もお断りになったというのですから・・・・。

これは責任重大・・・・・・!!!

セキュリティーは勿論のこと、絶対に失敗に終らせる訳にはいきませんものね。

 

成功を裏付けるもの、それは絶対的に入場者数にほかなりません。

わずか二週間の間に圧倒的な入場者数を築き上げねば、佐藤様と亀山様に申し訳が立たないと必死になったのは言うまでもありません。

期間中、毎日、何度も会場の武雄市図書館に足を運んだのは主催者の一人として当然なことでありますが、実は、そんないたたまれない気持ちでありました。

温泉deビートルズ音楽祭に遠くからわざわざお見えになる色んなお方たちとの夜の交流で体は疲れきっておりましたが、この会場に来ると何故か元気になりました。

それは多分、大好きなジョン・レノンと一緒にいるような気持ちになったからでしょうか。

スタッフが圧倒的に少ない中、手を差し伸べて受付に長時間座ってくれたのが、私の友人たち・・・・・。

鹿島の小柳夫妻は、設営の時からの全面協力、東京に行かねばならない用事を先延ばしして、まる2日間涙の出るような献身的で積極的なお客様対応をしてくれましたし、

バンドの仲間も、皆仕事があるのに、それぞれにまる一日絵画展にはまり込み、実に気持ちよく時間を捧げてくれました。

シンフォニアさまからも、社長は勿論のこと、スタッフの阿部さんが何度も博多から駆けつけてくれましたし、

ビートルズバンドの仲間、前田さん、権藤さんも福岡県から手弁当で駆けつけ終日応援して頂きました。

 

何より嬉しかったのは、コノヨーコこと本里けい子さん・・・・。

福岡でオノヨーコのそっくりさんとしてプラスティック・コノ・バンドを率いてライブに出演されるなど、ちょっとした有名人なのです。

この絵画展のためにオノヨーコ風のアルマーニの白いスーツを新調されたという気合の入り方で、

オープニングのテープカットからフィアンセの龍さんと一緒に、ご参加頂き、絵画展の受付も都合4日間に跨ってボランティアして下さいました。

その間の宿泊・食事代も出せない貧乏所帯を、気持ちよくお手伝いして頂いただけでも凄いのに、ジョン・レノンの大ファンである彼女の解説はとても的確で心の篭った素晴らしいものでした。

泊りがけでおいで頂いたので、私達夫婦でささやかな労いの宴席にご招待したのですが、その時のお話の面白かったこと・・・・・。

そうそう、貴重なレコードコレクションやフィギュアなどを二つ返事で貸して頂いたDear Johnのマスターにもお礼を申し上げねばなりません。

さらに、実行委員はもちろんのことですが、

大切な楽器を、気持ちよく私に委ねて頂いた素晴らしい音楽仲間の皆さんにも、心からの感謝を申し上げたいと思います。

地元にいらっしゃる芹田智子さんなど、いち早く音楽祭のコンセプトを理解され、何人も遠来のお客様をお連れ頂きました。

とても有難いご縁を頂戴したことでした。

とりわけ私事ですが、期間中飼い犬の癌の手術などもあり、正直精神的にも肉体的にも大変だった中を、折に触れて受付を手伝ってくれた私の妻には、頭が下がりました。

最終日とその前日は、夜6時までの閉館時間をそれぞれ9時までと延長して独り頑張ってくれました。

手術後なのに傷口の傷みと不安、孤独と戦いながらじっと耐えていた愛犬のレオンにもお礼を言わねばなりません。

そんな皆様の応援の甲斐があってか、入場者数はついに

10.129人と見事に大台を超えました。

これまでの武雄市図書館の記録は、「棟方志功版画展」が1ヶ月で1万3千人だったということですから、このレコードは立派・・・・。

  人口ほずか5万人ほどの地方都市にあって、この入場者数は誇ってもいい実績だと思います。

武雄市図書館は勿論のこと、武雄市観光案内所にも電話が殺到したと聞きその驚きは倍加しました。

最終日は、夜、福岡にあるバンドさんにお詫びに行かねばならず、午前中と昼から4時半まで必死に図書館の中で呼び込みまでやりましたが、その成果も数字にはっきりと現れておりました。

また、この絵画展のために、はるばる遠くから泊りがけで武雄においでになったというお客様が、毎日何十人もいらっしゃいました。

 

強い想いは必ず実現する。

・・・それを実感した絵画展でありました。

と同時に、本体イベントの温泉deビートルズ音楽祭にも素晴らしいサポートを果たしてくれたと喜んでおります。

最後に佐藤コレクションのオーナーさま、困難にもめげず私を励まし、立派な絵画展へと導いて下さったエグゼクティブプロデューサーの亀山みゆきさまに、再度の御礼を申し上げますと共に、

ご来場頂いたすべてのお客様、武雄市図書館さまに、心より感謝申し上げます。

貴重な経験をさせて頂いた私はとても幸せ者でございました。

本当に、本当に、ありがとうございました。

 

 

 


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