それは、とても静かな午後であった
通りがかりの海がとても綺麗で
思わず車を停めて
「ホーッ!」
とばかりに見入ってしまった
海は釣りをするところだと思っていたが
少しばかり歳をとると
遠くの水平線を、ただぼんやりと眺めているだけで
打ち寄せる波が心を洗ってくれるような気がするものだ
コバルトブルゥのグラディエーションは、この世のものかと思うほどの視界一杯の美しさなんである。
自分の忙しい日常も、
疲れた腰も、擦れた声も、63という年齢すらも忘れて
吸い込まれるように海を眺めていた午後
それは至福の時間であった。
教会の帰りは、少しばかりちゃんとお祈りをしたから
その、ご褒美に神様が素晴らしい景色をプレゼントして下さったのかも知れない。
哀しいお葬式の帰りだということを除けば
素晴らしい、心の安らぐ日曜日であった。
そういえば、すっかり忘れていた。
慈悲深い神父様の写真も撮っていたのだった。
数年前の夫殿とせっかくの念願の平戸一日目は何とかのお天気でしたが、翌日は急な足早の台風接近の雨風が吹き付ける散々な旅でした。
ゆっくり見ることもなく残念でしたので、風竿さんに紹介頂き有り難く拝見しています。
島原、平戸と隠れキリシタンの地として習いましたが、
島原に佇むと戦場跡の血の臭いを感じ悲惨さを感じますものね。迫害殺戮率でも静と動の違いでしょうか。
もう一度ゆっくり平戸一周の一人旅をしてみたくなりました。(夫殿はせっかちでゆっくり楽しめそうに無いので、御夫妻で同じ感覚で息されているのが何とも羨ましいです。)
海を見ていた午後の写真は家内です。
男と女でファインダー越の見る目が違うのですね。
そんなことを感じた今回の小旅行でした。
もちろん、ソーダ水を頼みました。
お幸せそうで何よりです。
山手のドルフィンは静かなレストラン
いいですね。
そんな世界で黙ってソーダ水の立ち上る泡を6715見つめていたいものです。