アップル社のCEOスティーブ ジョブズ氏が亡くなった。56歳の若さである。
2005年彼がスタンフォード大学の卒業式で行った、伝説のスピーチを再度味わってみたい。
それはまさに日本的に申すならば「逆境が人を育てる」というものに要約されるのではなかろうか、
満たされた時に人は成長を失い、ハングリーな時に自分の潜在能力を開花させるのだから、
ハングリーな時に知恵が働き、細胞が活性化するのだ。
賢く、知的であろうとする時に、妙な虚栄心が働き自分の能力を超えて背伸びしようとする。
換言すれば失敗するから成長しているのだ。
だから愚直であれと彼は言いたいのであろう。
また「人は必ず死ぬ」という前提を踏まえていれば、毎日が真剣で、日々の暮らしが実に愛しく思え、その日を精一杯生き切るものだとも云っている。
とても判りやすく明確なスピーチであるが、その分示唆に富んでいて、改めて私の心を打ちます。
真理とはこのように実に判りやすいものなのだ。
アップル社の創設者にして、会社を追われるという一種の逆境を、彼は傷心の中で自分が本当にやりたいことは何だと問いかけ、自分の直観力を信じて自分の道を突き進んだのだ。
彼が去った後のアップル社は経営難に陥り、その後彼は再びCEOとして復帰することに・・・・。
彼が世に送り出したのは、マウスを始めとしてi-phoneに代表されるスマートフォン、僕も愛用しているi-tune 、そしてi-Mac、i-padなどワクワクするような私達の好奇心を充分に満足させるものであった。
さて、ジョブズ氏のご逝去に際して、伝説のスピーチを今夜はじっくりと味わい、自分のささやかなる自己満足と、自分自身が設定しようとしている「限界の壁」を打ち破りたいと思わされている。
一度限りの人生、生き切らねば勿体無いことこの上ない。
それでは読者諸氏も彼の示唆に富んだ人生のスピーチを是非味わって下さいませ。