今年12月なんと19回目となる忘年会に嬉野温泉へ
30年来のおつきあいを頂いている三夜待ち仲間「永島西陵会」総勢12名の皆さんと、「嬉野の町中の酒を飲み干してやる!」との意気込みで、ゴジラが火を吐くように隣町へ
今回の趣向は最近めっきり減ったという、芸者衆のお座敷文化を堪能しようというもの・・・・。
嬉野温泉は「日本三大美肌の湯」を謳い文句にしているだけあって、古くから栄えた温泉地なんである。
そして今回宿泊した「大正屋旅館」は嬉野温泉屈指の名門ホテルなんである。
玄関横の庭園には源泉からの湯煙が温泉気分と風情を漂わせている。
武雄を出発して25分ほどでホテルに到着、7時からの宴会までは1時間半の余裕がある。
実はこの時間的余裕が嬉しいんである。
まずは展望大浴場「四季の湯」で、凍えた体をリラックスさせる。
あぁ何といい気分だろう。ゆったり、のんびり美肌の湯でくつろぐ
温泉はいいねぇ。
湯たんぽ状態まで体を温めると、浴衣にドテラを羽織りいざ出陣
本日のメインディッシュである嬉野温泉芸能組合所属の芸者衆・・・といっても4人さん分の予算しかなかったのだが・・・。
それぞれに得意の踊りをご披露していただく・・・あでやか
そして踊りのレベルが全然違う・・・。さすがに毎日厳しい修行をされているだけはある。
かって嬉野温泉には200名を超す芸者衆がいらっしゃったらしいのであるが、現在では60名さんほどに減ってしまったそうだ。
問題は芸事の厳しい修行に、若い娘さん達がついていけないらしいのである。
ここでも、古き佳き日本が廃れようとしている。そして芸者さんというと色気をイメージしていたのだが、私の頭の固さ・・・・。
けしてそうではないことも今回理解させられた・・・・。
このお方は何と藤間流師範の腕前、さすがに流れるような所作
年齢と共に、私も少しは日本舞踊の良さが理解出来ているような気がしている。
お座敷文化とはツンとすました学術文化ではなく、笑いと艶やかさと思いやりに溢れた大衆文化なのである。
あとはお定まりの二次会へ突撃・・・・・。
唄って踊って大ハシャギの面々なんでありました。
芸者さん達は歌も上手い。
心の裃(かみしも)を脱ぎ、楽しい夜を仲間たちと存分に愉しみ、三次会を終えて凍てつく寒さの中、ラーメンを食べて宿に帰り着いたのは、またしても午前様という、中年不良おやじなんでありました。
あと二回で今年の忘年会も無事に終わります。
そして年が明ければ新年会が、またテグスネを引いて待っているのでございまするぅ。
生きるってことは酒を呑むことと見つけたり・・・・。なんちゃって。