奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その910)

2019-02-20 08:15:00 | 奈良・不比等
北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「手帳と日本人~私たちはいつから予定を管理してきたか(舘神龍彦著・NHK出版新書2018刊)」を読んだ。舘神龍彦(たてがみたつひこ)氏は、大学卒業後、アスキー勤務を経て、現在はフリーで活動している。手帳評論家を名乗っている。-----
「手帳と日本人」は、著者曰く、類書はないと断言している。結構網羅的に手帳の歴史を洗い出してくれている。1995年以降パソコン、インターネットの時代となったが、紙ベースの手帳が無くなることはなくて、意外としぶとく生き残っていると述べている。バブル経済の頃からあったシステム手帳だけでなくあらゆるバリエーションの手帳があって、勤め人がいる限り、紙ベースの手帳は無くならないと言う説明を、豊富な事例から分かり易く解き明かしている。つまり、電子端末を使いこなす人は少数であり、大多数の人は、手帳も手放せないのだと読み説いている。-----
21世紀を生きる世代は、紙ベース手帳を使わないのかも知れないが、この本「手帳と日本人」では、明治以来の歴史の中で使われてきた軍人手帳などを取り上げていて、著者の年齢にも関わりがあると思うのだが、最も若い世代の動向はつかめていないのかも知れないとは思った。しかし、平成の終わる時にグッドタイミングな新書となっているのは確かだろう。
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