21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

国家元首になるには4

2006年02月01日 17時37分16秒 | Weblog
権力の強い国家元首になるには、民主主義の価値が低下している国に行かなければならない。要は、空気や水の価値が低下している国でのみ公害がおこるのと同じである。しかしこの権力は一度手にしてしまえば、民主主義が市民の『不断の努力』でしか守れない以上、維持するのは簡単である。

 水と油が混ざった場合、どちらも使えなくなる。水の入ったガソリンでは車は走らないし(と言うか何と言うか)、重油の浮いている海では泳げない。 当たり前の話だが、生きていくのに水は必要不可欠だが、油自体はそうでも無い。一方、主観的に水にくらべ油の方が価値が高いため、油を大切にする人が多く、少量の油を落として大量の水を汚染することはあるが、少量の水を落として大量の油を無駄にした話はあまり聞かないのである。

 政治的帝政復古戦略もこれと同じである。国民に対し、対話/演説/広告(プロパガンダ?)で、何か問題を問いかける。(郵政民営化? テロとの戦い? アメリカ帝国主義をとめる? 大東亜共栄圏? 民族浄化?) その中で、民主主義があって当たり前の物として価値を失っているのを利用して、その問題の重要性を高めていくのである。この時、この問題の語り手を一人に絞ることで(権力が欲しいなら、大衆への問題の提起者を自分自身でやるべきだろう。)、「語り手=唯一の問題解決が可能な人物」と印象づけるのを忘れてはならない。その中で、「民主主義<重大事件/問題<事件/問題解決者=君」と言う方程式を有権者の中に作り出すことができれば、君が将来選挙で皇帝に選ばれることも不可能じゃ無い。

この手段も、詳しくは歴史の教科書でも見て、勉強してくれ。
 とりあえず、重要なのは「民主主義<君」と言う方程式を無理矢理作ろうとせずに、間に一つや二つクッション(重大問題とか、、、)を置くことだ。数学をやった時に気付いたと思うが、2つの式の大小を比べるのに対して、3つ、4つ、、、の式の大小を求める計算はかなり難しい。社会科学の中にある概念(民主主義/社会主義/帝国主義等)の優劣を比べるのもそれと同じである。

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