21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

平均寿命が延びると

2008年12月19日 23時47分25秒 | Weblog
 先進国では豊かになるにつれて、国民の平均寿命が延びた。「労働力となる健康な人が多いから経済が発展する」理論である。しかし、この理論は間違っていたようだ。つまり、「豊かになったために寿命が延びた」のであり「寿命が延びたから豊かになった」わけではない。そのために、平均寿命のみが急激に伸び、人口が急激に増加した発展途上国は、貧困・紛争に悩まされている。

 人口100万人の国のGDPが$10億だとすれば、一人あたりの生産性は$1000と言うことになる。つまり、一人当たり年間$1000使って生活できることになる。この国で平均寿命が延び人口のみが200万人に増加した場合、一人あたりの生産性は$500に落ち込む。その結果、国民一人が年間に使える資金は$500と半減するのである。
 つまり、経済の発展なしで人口のみが増加した場合、国民の生活の質は悪化するのである。

 人口が増加している国で、国民一人あたりの暮らしが豊かになるためには、人口増加のペース以上の速さで国内総生産額が伸びなければならないのである。


 途上国を支援して「豊か」にしたいと思っている人は、「市民の命を救う」ことよりも、その国の経済成長を助けることに力点を置くべきである。

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