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原発の段階的廃止

2011年07月13日 21時34分53秒 | Weblog
将来的には、原子力発電所を廃止する必要がある。

ただ、原子力発電所が無いと、今月・来月に電力不足に陥るし、今年の冬も電力が足りなくなる。


消費者金融の市場を縮小させたり、JALを倒産させたり、郵便事業会社を赤字に転落させたり、東京電力を実質的破産状況に追い込んだだけのことはある。

彼らの論理では、円高で企業の収益が圧迫されているのは、企業努力が足りないから。為替介入は考えてもいないそぶり。

電力が足りなくて事業が出来なくなる企業が出てくるのも、彼らの論理では、企業努力が足りないから。と言うんだろうね。

円高+電力不足で、製造業は日本に残ることを諦めるべきだよ。





1960年代、1970年代に多くの原発が建てられた後、1980年代、1990年代、2000年代と原発の建設は進まなかった。そのため、老朽化した原発が多くある。

「段階的に廃止する」と言っても、老朽化の問題で、今年・来年中に多くの原発が営業運転を諦める。その減少する発電能力分を埋めようと思えば、原子力発電所の新設が必要になってくる。

毎年少しづつ廃止していけるのなら、新設は考えずに、「段階的廃止」だけでも問題ないが、喫緊で運転を停止する必要のある原発が多すぎる。


10年後の電力は自然エネルギーで賄うとしても、3年後のエネルギーのために原子力発電所を新設する必要がある。

爆発した福島原発は築40年が建っていた。築40年以上の住宅に住んでいる人はどれくらいいますか?
常識的に考えれば、「廃炉+新設」が進んでいるべきところだが、議論だけで実行されないまま、大事故が起きてしまった。

国内には、他にも多くの老朽化した原発がある。
「段階的廃止」と言いますが、代替エネルギーが見つかるまでは、老朽化した築40年後越えのボロい原発を使い続けるつもりですか?


3年後のエネルギーのためには、原子力発電所を建直す必要がある。
古い原発を最新鋭の超安全な原発に建直し、時間を稼いだうえで、じっくりと代替エネルギーを探せば良い。

とりあえず、築40年後超えの古い原発を動かし続けるのは危険すぎる。
2050年までに原子力発電所を全廃する目標に向かうとしても、今年と来年は、古い原発を新しい原発に建直す必要がある。