21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

ジョージ・ソロス、、、

2010年11月20日 22時46分41秒 | Weblog
「史上最強の相場師」と呼ばれている人です。

第一次・第二次世界大戦で混乱した東ヨーロッパで育ち、その後イギリスの大学で経済学を学び、そしてアメリカに渡って投資家になった人です。←伝説になりそうな人生

1970年代に投資ファンドを設立して、10年間で約3000%のリターンを実現しました。年率平均で約40%、初期の投資資金を10年間で約30倍にした計算になります。

で、
投資資金を30倍にしようと思うと、「苗木を買ってきて植えて、育つのを待ってから木材として売る」って手段があります。

木が育つのに大体35年ぐらいかかりますが、投資資金は30倍になります。

「森林投資信託(forestry investment trust)」とかにお金を預けると、「買う」「植える」「育てる」「切る」「加工する」「売る」ってのを全てやってもらって、手数料を支払った残りで、約30倍になります。

ただ35年はかかります。


木を育てると35年かかるところを、10年で成し遂げた。それはスゴイことですが、所詮その程度です。時間をかけて木を育てれば誰でも同じ程度の利益を手に入れられます。

しかも、「10年間も正しい投資判断を取り続ける」のに比べたら、「木が育つのをじっと待つ」のはかなり楽です。

資本金1000万円で1997年に起業した「楽天」でさえ、現在の時価総額は約8000億円です。
13年間で8万倍になっている計算です。
2004年に設立した携帯ゲーム・サイト「GREE」の時価総額が約2300億円 =2.3万倍
1998年に設立されたGoogleの時価総額で約16兆円です。


それを考えると、
リスクを取るのが同じなら、
株に投資するよりも、自分に投資した方がリターンが大きくなる
気がする。

もし手元に1000万円あるとするなら、
それを単に増やそうとするよりも、
そのお金で本を買ったり、資格を取ったりした方が、
最終的なリターンはきっと大きくなる
はず・・・




何故に、銀行や証券会社が儲けている場合が多いのか? と考えると、
「貨幣錯覚」って言葉がある。(本来の意味はちょっと違うけど)

例えば、

A.リクナビで、いろいろ手助けしてもらって、就職する。
頑張って仕事をして300万円の収入を得た。場合、
もし、リクナビから「手数料として30万円(10%)下さい」と言われると、
「え?」と思う。

一方、
B.野村証券の専門家の話を聞いて、投資先を決める。
株を買ってしばらくしたら、株価が上がって300万円の収入を得た。場合、
もし、野村証券から「手数料として30万円下さい」と言われると、
払うのにそこまで抵抗感はなかったりして・・・


どちらも、基本的には全く同じですが、
Aが「労働所得」なのに対して、
Bは「不労所得(体が動いてない)」なので、
同じ300万円に対する主観的な感じ方が変わってきます。


一種の「貨幣錯覚」です。