21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

炭素ー二酸化炭素、米ー金

2006年05月11日 13時16分16秒 | Weblog
 経済発展の基盤は、安定した食糧生産だ。そして、経済の発展とは、生産された富(食糧)が消費されるまでに、何回転社会を巡回するかにかかっている。
 似たモノを見つけるとしたら、「食物連鎖」かもしれない。光合成によって生産された有機物が、二酸化炭素になるまでに何回、生物の体になるかが、生物の多様性を形作っている。。。もし、世界が植物を微生物だけなら、炭素は植物の体になった後、微生物に使われて、二酸化炭素になるだけだ。そこに、野ネズミが入って行き、キツネが、タカが、、、人間が、、、、、、インフルエンザウイルスが、、と生物は多様性を深めて行く。

 まぁ、食い物を直接、社会で回していたら、経済規模はそう大きくならない。貯蔵技術/産物の発展は、富の蓄積を可能にした。とりあずは、金/現金が生み出されて、直接物を運ぶに必要性を無くし、回転率を上げた。最近は、ネット・バンキングなんてモノで、更に回転率が上がっている。と言っても「食量」が「消費量」を上回っている間の話だ。「腹が減っては戦はできぬ」。食い物が無ければ、貯蓄された富も意味を持たない。。。。現在の経済規模は既に、「食糧量」が「経済規模」の基盤をなしているとは考えられないほどだ。。。。

経済の発展てのは、、、、

2006年05月11日 12時44分45秒 | Weblog
 地球の「経済規模」/GDP/GNPなんてモノは、「食糧生産量」でしかない。基本的な所、人は生きる/食べるために働くわけで、「食い物の量」そのものが、「経済規模」と直接関わってくる。(本当に基本敵な部分だからこんなのを知っても、ミクロ/マクロエコノミクスに比べて、役に立たないけど。ー物理で「原子」の勉強をしても、化学で役に立たないように)
 経済における「発展」と「食糧」の関係は、食物連鎖のピラミッドに似ている。最低部にある植物(食糧)の面積が小さくなれば、その上に乗っている捕食者(経済)規模も縮小せざるを得ない。もちろんその逆もある。生産者(植物)の規模が大きくなれば、同然、消費者(生物)の多様性も広がる。 学校で習ったことがあると思うが、このピラミッドは同時に全体が伸び縮みするわけでなく、ある一段がバランスと崩せば、全体が変化して、規模の調整をする機構を持っている。これも、経済のピラミッドにある。今、IT産業が好調過ぎることが、将来的に別の産業の不安定化を招く可能性があったりすることが、それを表している。
 おっと今気付いたけど、オレはどの産業が何段目に位置しているのかを知らない、、、、、、とりあえず、産業規模を見比べる限り、「農業」自体は決して「最下段」に位置しているわけでなさそうだ。

反:消費税の段階的引き上げ

2006年05月11日 12時26分27秒 | Weblog
 この前にちょっと、「消費税の段階的引き上げ(毎年1%ずつ五年連続とか)」の消費者真理へのインフレ圧力/経済への正の影響について書かせてもらったけど、、、、今は、その効果はない。何と言っても、大問題だったデフレが止まってしまった。今のこの経済環境で、「段階的引き上げ」等を行えば、企業の利益の圧迫を引き起こすだけだ。
 既に消費が回復してきている今、企業はわざわざ国に「心理的インフレ圧力」を消費者にかけてもらう必要は無い。それどころか、競争激化で簡単に値上げできないなか、段階的に上げられるのは「真綿で首を絞められる」様な物だろう。
 今の日本経済環境なら、まだ競争力のない企業を一気に淘汰する目的で、消費税を一気の5~8%引き上げてしまい、この先の消費税上昇への不安感を一気に払拭する方が、理にかなっているのでなないかと思う。

 しか~~~し、現在の日本の財政状態を見る限り、日本に増税は必要ない。。。。消費税の増税もするべきではないだろう。。。。やるのなら、ガソリン税/酒税/たばこ税の<段階的>引き上げぐらいが、経済的悪影響が少なくて良いと思う。もし消費税を引き上げるとするならば、それは年金/医療費控除/児童手当の引き上げ、所得税/法人税の簡素化/引き下げと平行して進めなければならない。時間の無駄だ。 経済心理学を知らなければ、消費税とその「段階的引き上げ」の意味も理解できないかも、、、、そんなわきゃないか、、、

手遅れの対策ー気候変動

2006年05月11日 12時06分15秒 | Weblog
 とりあえず(地球温暖化が起こっているかどうかは別として)地球は安定した環境バランスを崩し、気候変動が始まる時代に突入した。政治家達は、国内産業を守るためか自然環境を守るためか、京都議定書なる物の締結にちょっとした努力を払っているが、意味は無い。気候変動は通常、頂点(氷河期/熱帯期)をうつまで、バランスを崩した後は正のフィードバックの連鎖で前進して行く。地球温暖化の場合、空気中の二酸化炭素割合の増加>凍土の融解>湿地の増加>メタン(超温室効果ガス)の増加>氷河の崩壊>水蒸気(超超温室効果ガス)の増加>地表の放射熱が大気中に残るようになる、、、、、、、と、少なくとも、地球は一度温暖化を始めてしまえば、そう簡単には止まれないようになっている。
 (人間が温暖化のきっかけを作ったかどうかも疑問だが)人が、地球全体の環境を「京都議定書」程度でコントロールできるようになると考えるのは、少し驕り過ぎではなかろうか???? ーー対策は既に、手遅れであるーー

 と言うわけで、人は気候変動への対応をとらなければならない。もし、海に水没する都市があるのなら住民を移動させ、洪水が起きる地域にダムを整備し、旱魃が起きる地域までパイプラインで水を運ばなければならない。。。。。まぁ、そんな所だ。

 おっと、気候変動を止められないことは「好きなだけ天然資源を消費して良い」と言う事ではない。 石油/石炭/天然ガスの埋蔵量には限界がある。将来的な価格の上昇もまた止めようが無い。「省エネ」経営/技術は、必ず産業の生産性/国際競争力の向上につながるはずだ。

アメリカの二重基準

2006年05月11日 11時44分41秒 | Weblog
かなり、古い話になってしまう。。。。ソ連は核兵器を持った独裁国家だったのに、アメリカの強い介入を受けなかった。逆に、親米国家の独裁者達は、アメリカから民主主義への転換の圧力を受けて、権力を失っていった。「弱い仲間に強く」「強い敵に弱い」それが「アメリカの二重性」である。
 最近はそれが、北朝鮮/イラン/イラクに出てきた。世界中で数千人規模の拉致を実行し、各種の弾道ミサイルのは開発を進め諸外国に輸出している上、核兵器を開発/保有している北朝鮮。アメリカの北朝鮮政策に比べて、対イラン政策はちょっと厳しい。イランは北朝鮮ほどムチャクチャをやっていないが、核技術開発(真理は兵器を作るのが目的らしいけど)を進めているだけで、アメリカの手ひどい圧力にあっている。北朝鮮での核開発が発覚した時は、KEDOが軽水炉プラントを作ることになったのとは対照的だ。
 特に今、アメリカはイラク政策で、イランの協力も欲しい所だろう。『北風と太陽』世の中にはいろんな問題解決手段がある。 「アメリカの二重性」を絶対悪だとは思っていないが、彼らの長期外交戦略にとってちょっと問題かな?と思ってる。