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松本和将のピアノ・リサイタル

2022-04-22 14:15:29 | 音楽
4月21日(木)の夜にプリモ芸術工房で、松本和将のピアノ・リサイタルを聴く。小さなホールなので、25人ぐらいしか入らないが、オンライン中継で聴く人も多いらしい。19時に始まって、15分間の休憩をはさみ、終演は20時50分ごろ。

曲目は前半がリストのピアノ・ソナタ ロ短調で、後半はブラームスの交響曲1番のピアノ演奏版。

いつもながら松本の演奏は、メリハリがはっきりとして、音が一つ一つ際立っている。前半は30分ちょっと、後半は50分ぐらいの曲だが、全く飽きずに引き込まれて聞き入った。演奏する側も、かなり入魂して思い入れの強い演奏。

後半のブラームスの交響曲1番を編曲したのは角野裕となっていて、編曲者本人も会場にいて最後に挨拶があった。この編曲版はオーケストラの響きを連想させるというよりも、完全なピアノ曲のスタイルにいなっていて、ちょっと驚いた。松本の説明によると、弾くのはとても難しいとのことだが、あまりにも面白いので、編曲の角田について調べてみると、芸大のピアノの教授で、松本の恩師に当たるようだ。

2月に芸大を退官したようで、記念演奏会では、松本が同じブラームスの1番を弾いていた。全く知らなかったのだが、ブラームスの交響曲などをピアノの連弾で演奏する編曲を長年やってきて、連続演奏会があったようだ。本人の話によると、連弾は4手だが、一人で弾くための編曲になると2手なので、編曲も弾くほうも難しいらしい。

それでも、珍しい曲を素晴らしい演奏で聴けて大満足だった。帰りは雨が降り始めていたが、いつものスペインバルで軽い食事。トルティージャ、ハモン、田舎風パテ、鶏肉のパプリカ煮など。

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