講談社学術文庫の伊藤貞夫著「古代ギリシャの歴史」を読む。副題に「ポリスの興隆と衰退」とある。310ページほどなので簡単に読めるかと思ったら、結構読みにくくて時間がかかった。読みにくい原因はこちらの知識不足もあるかも知れないが、古代ギリシャの地名などが沢山出てきて、この本に載っている地図だけではよく判らないことだ。内容的には専門家向けではなく一般向けのように感じられるが、文章の書き方も含めてまことに読みにくかった。
本書のまえがきによると、この本は講談社版「世界の歴史」第二巻の前半の内容に若干手を加えて単行本化したようだ。一応古代ギリシャの通史の形式をとっているのだが、著者の専門分野の関係からか、政治史のような感じになっていて、文化的な内容などがほとんど触れられていないので、僕の求めていたものとは大きく食い違った。
しかし、本書の前半に出てくる線形B型文字と呼ばれる文書の解読の歴史の話は、面白く読んだ。そのほかでは、アテネとスパルタの対抗やそのスタイルの違いが割と面白かった。
しかし、アレキサンダー大王の東征の話などは出てこないので、ちょっと期待外れ。アレキサンダー大王はギリシャではなくマケドニアの位置づけなのかなあなどと考える。
ギリシャ神話や古代の歴史書との関係などがもう少し知りたいので、また、他の本を探すことにした。
本書のまえがきによると、この本は講談社版「世界の歴史」第二巻の前半の内容に若干手を加えて単行本化したようだ。一応古代ギリシャの通史の形式をとっているのだが、著者の専門分野の関係からか、政治史のような感じになっていて、文化的な内容などがほとんど触れられていないので、僕の求めていたものとは大きく食い違った。
しかし、本書の前半に出てくる線形B型文字と呼ばれる文書の解読の歴史の話は、面白く読んだ。そのほかでは、アテネとスパルタの対抗やそのスタイルの違いが割と面白かった。
しかし、アレキサンダー大王の東征の話などは出てこないので、ちょっと期待外れ。アレキサンダー大王はギリシャではなくマケドニアの位置づけなのかなあなどと考える。
ギリシャ神話や古代の歴史書との関係などがもう少し知りたいので、また、他の本を探すことにした。