そのメールには、アイスピックが仕込まれていて、
私は、油断してて、グサリとやられてしまったんだ
ハートからは辛うじて2,3cm外れていたけど・・
「ああ、痛い」「ああ、悲しい」と、嘆きの涙を流れるままにしてた
彼女とは長いつきあいだから、
こういうことは、一度や二度じゃない
わざとじゃないことも分かっている
ただ、彼女は、とても、正直なだけなんだ
悲しみ特有の、肩から腕にかけての鈍い痛みと脱力感を感じながら、
私は、今、自分の中の何が、この経験を創ったんだろうって考えた
「人を傷つけるくらいなら、私は、正直でないことを選びたい」って浮かんだから、
自分の中に根強くある「正直であることは人を傷つける」って思考パターンを、
シータでもって、引き抜いたりしてみたよ
そして、実際、彼女がいるから、
私は、これまで、優しくあることについてたくさん考えてきたことも事実だなあってことにもたどり着いたの
そしたら、また彼女からのメールが来て、
私にアイスピックが刺さっているなんて思いも寄らない無邪気さで、
追加のお話が展開されたんだ
奇しくも、「優しい人」についての思い出話だったんだけど・・
正直であることと、優しくあることを、両立させる、
それが、私の、やりたいことだって、思った
「誠実」っていうのかも知れないね
そして、
今回のことも、
傷ついたらどういう状態になるかを、ただ、空想して感じてみただけで、
本当の私は、これまで一度も傷ついたことはないんだって分かっていようと思ったよ