大恐竜展 ~ゴンドワナ大陸の恐竜たち

2009-05-24 23:57:35 | 美術館&博物館など

 マプサウルスの親子(成体と幼体)。このように二頭が寄り添っていると、『ジュラシック・パーク Ⅱ』を思い出しますが、最新の研究では、ティラノサウルスの幼体は鳥のように羽毛で覆われていたと考えられています。マプサウルスの幼体はどうだったんだろう?


 国立科学博物館で開催されている『大恐竜展 ~知られざる南半球の支配者』に行ってきました。あいにくの雨も、新型インフルエンザ騒ぎも、どこ吹く風といった感じで、大変混んでいました。ルーブル美術館展などは大盛況で、長い行列ができていました。フェルメールとラ・トゥールが1枚ずつ来ているみたいなので、観たい気持ちは山々だけど、これだけ混雑していたらちょっとねえ・・・。
 先週と同じように、9時44分の電車を待ったのですが(三鷹で中央特快に乗り換え、御茶ノ水で待ち伏せる例の作戦です)、やってきたのはE233系でした。ショック~~。でも、α700を持っていってよかった~!
 というのも、通常の展覧会と違って、『大恐竜展』は写真撮影可だったからです。確かに、動物園や水族館と同じように、子供たちと恐竜のツーショットを撮れれば喜びますよね~。ニワトリさんもカメラをリュックから出しました。でも、人、人、人・・・で、なかなかシャッターチャンスが訪れてくれません。できるだけ、人が切れた瞬間を狙って撮影するようにしました。カメラのモニターでは綺麗に撮れていたのに、パソコンで確認するとブレている写真も結構あり、ちょっと残念・・・!


 最初にお出迎えしてくれるのが、南極大陸で最初に命名されたクリオフォサウルス(凍ったトサカトカゲ)。全長7m。ジュラ紀前期の肉食恐竜の中では最大級の大きさだった。頭の上にニワトリのようなトサカがある。復元標本は今にも動き出しそうだ。



(左)吾輩は(発見されたばかりで)まだ名がない。三畳紀(二億五千年前)というとても古い時代を生きた。全長1.5m。獣脚類の祖先にあたる。あのティラノサウルスも、吾輩から進化した。
(右)ウネンラギア(不完全な鳥)。鋭い爪や骨格から、ラプトルの仲間ではないかと思ったが、前足の骨格が鳥類の翼と同じように曲げることができるような構造になっていて、羽毛も備えていたらしい。獣脚類の恐竜もまた様々な形態に進化していったが、白亜紀後期になるとティラノサウルスのような大型肉食恐竜以外に、ウネンラギアのような恐竜が出始め、彼らが鳥類へとダイナミックに進化してゆく。


 ニジェールサウルス(右)とアンガトラマ(左)。共に白亜紀前期。ニジェールサウルスは巨大化した竜脚類の仲間だが、全長10.5mと小さく、首も短い。地面付近の草を食べていた。被子植物の時代がやってきたが、二ジュールサウスは大型のディプロドクスより、環境に適応することができたのだろう。アンガトラマはスピノサウルス(『ジュラシック・パーク Ⅲ』の勇姿を思い出しますね)の仲間だけど、それほど大きくなく、全長6m。


 映画と違って、スピノサウルスがティラノサウルスを倒すことはあり得ないそうですが(時空を超えて戦ったとして)、格好良い恐竜ですよね~♪

 今から11年前にも、知られざるゴンドワナ大陸の恐竜展があり、ティラノサウルスよりひと回り大きなギガノトサウルスも展示されました。時刻は真夜中を越し、国立科学博物館では、今頃彼らが動き始めている?(常設館の恐竜達と合流したら、大変ですね~)。とりあえず、今夜はここまで・・・。


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