「さあ、歌おう。最後の一音まで!」 ~『のだめカンタービレ』最終回その2

2006-12-27 15:14:00 | 音楽の森




サントリーホール 12.25


 10分間延長された最終回、クライマックスは「楽しい音楽の時間」だった。
 私自身は、このドラマの最初を見逃していたし、原作漫画を読んだのもつい最近だった。なのに、ずっと前から彼らと知り合っていたような懐かしさと親しみを感じている。今も千秋たちはパリで音楽修行中だし、龍太郎や真澄ちゃんは日本でがんばっているだろう。ドラマは終わったが、彼らの人生は始まったばかり。お楽しみはこれからだ。
 連続テレビドラマの楽しさを久し振りに味わせてもらった。数ヶ月の間、一緒にドラマを作りあげていく楽しさは、映画の撮影や舞台にも共通する喜びだと思う。特に、このドラマでは、一人ひとりが自分の担当する楽器を練習しなければならないことと、練習した成果を今度は一致団結してオーケストラの「音楽」として完成(演奏)させなければならないという困難なハードルを乗りこえる必要があり、それが一人ひとりに「ドラマを作りあげる楽しさ」をよりいっそう強く感じさせたはずだ。演じながら自分が変わっていく楽しさ。自分の中から全く新しい何かが生まれてくる楽しさ。それも、自分一人で演じるのではないアンサンブルの魅力。この物語を通して、キャスト&スタッフの人々はそうした「発見」をしたのではなかろうか。それが「物語を生きること」であり、だからこそ『のだめカンタービレ』という「進化☆変幻してゆく物語」を完璧に演じることができたのだと信じる。
 個人プレイ(一人芝居とか)も好きだけど、皆でワイワイ泣き笑いしながら仕事するのって、本当にいいよなあ~。私は、このドラマに参加した俳優&スタッフ&エキストラが本当に、羨ましい~~~(真澄ちゃん的に、嫉妬してます)。特に、玉木さんを始め、R☆Sの名に相応しいキラ星たち。ここで体験し、そこで得たことは「思い出」となって心に残るだけでなく、この先さらに素晴らしい役者になるための貴重な財産になったことでしょう。三ヶ月間本当にお疲れ様でした。そして・・・楽しませてくれて、ありがとうさん!
 『のだめカンタービレ PART2』、テレビ局の社運をかけて是非!


「春にはまた会おうね」(いぶし銀ピンクの黒木君、巴里の空の下、青緑色で奮闘中)


「黒木君・・・」(ほんと、この二人をもう一度見たい~~~~)


「・・・でも、千秋君が一番好きだ」 (トシ子は、タカハシ君も、好きだ。)


 そして、楽しい音楽の時間の始まりデス。『ベートーヴェン 交響曲第7番』は、本当に大好きな曲になりました。最近は、金聖響(未来の千秋?)さんの指揮による〈ピリオド奏法〉の『ベト7』を愛聴しています。


           



          

          

                   

                   

                  

          

「俺が初めてオーケストラを指揮した曲。またこの曲から始まる気がする・・・」
「さあ、歌おう。最後の一音まで。今できる最高の演奏を」
 その言葉どおり、千秋、龍太郎、清良(タカハシのオマケ付)、真澄ちゃん、黒木君、静香ちゃん、チェロの彼女、鈴木姉妹、桜・・・皆ひとつになって、今できる最高の演奏を披露してくれました。涙が美しかった・・・


          
       「春にはまた会おうね」、どうか実現してくれないかなあ~


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9 コメント

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来年もよきトシでありますよう! (あきざくら)
2006-12-28 15:29:04
殆ど観られなかった「のだめ」ですが、トシさんのページで素敵な雰囲気を想像することができました。
有難うございました!(気になっているけど「画像」は平気なのかな?・・スミマセン最後にお節介で)
「きらり」でも心癒される音楽を知り、今年はほんとに拓かれた一年だったなぁ。

話は全然違うのですが、冬休みのトシさんにお奨めの本があります。
三浦しをんさんの「風が強く吹いている」です。
(もう読了してたら失礼!)あちこちのサイトで大評判。
お正月の「箱根駅伝」をとりあげた小説ですが、笑いと涙の感動青春ものなんです。運動系苦手の私でもはまりました。そして夢は主人公福士クンでのTVドラマ化!・・・難しそうですけどね~。
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ありがとうございました (Toshi)
2006-12-28 17:56:38
あきざくらさん、こんにちは。
非常にハードな年末になってしまい、明日が最大の山・・・それさえクリアできれば、なんとかお正月を迎えられそうです。

ご心配された画像、1953年以前の映画とかなら問題ない筈ですが、ご指摘のとおりですよね。細々とやってるブログのせいか、今のところは問題なさそうですが、今後は気をつけましょう。最後の方なんて、まあ、放送された内容が素晴らしかったので、一人ひとりを紹介したくなっちゃったのですが、「こっそり」どころか、やりたい放題でしたもの。ご心配ありがたく心に刻んで、来年を迎える所存です。

三浦しをんさんの「風が強く吹いている」、まだ読んでいません。「箱根駅伝」か・・・ほんと、あと幾つ寝ると・・・お正月なんですね! 運動系は最近のテレビとか応援のあり方などで、すっかり「苦手」になってしまったのですが、本来は好きなジャンルです。是非読んでみようと思います。主人公は「福士」クンということで、妄想しながら・・・

あきざくらさんも、素晴らしい一年になりますように、そして短歌もよろしくね!
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Unknown (Unknown)
2006-12-29 01:00:25
トシ子さんお久しぶりです~。
私は今日が仕事納めでした。1月から年度末3月まではまた残業続きの毎日になりそうです。(誰!ホワイトカラーエグゼンプションが400万円からなんて言ってんのは!!)
この年始年末、しばしの休息です。溜まったドラマを見たいと思います。私はまだ「のだめ最終回」を見ていないんですよ。トシさんのレビュー読んでたら、ながら見なんてもったいない気がして、夜一人でゆーーーっくり楽しもうと思っています。
大手サイトの掲示板なんかをみても「のだめ」は高評価ですね。その中の最終回の意見で「さわやかでプラトニックだったのが良かった」という意見がありましたが、私もそう思います。最近の他の恋愛ドラマよりも、恋愛がメインのお話でなくても、ずっと相手への想いが伝わってきますものね。
私としては、このぐらいの抑えた気持ちがあふれるか、あふれないかぐらいのドラマの方が引き込まれます。

つい2,3年ほど前までは、ほとんど連続ドラマを見ていなかったのに、今年は朝ドラ、月9を見るなんて自分でもびっくりです。その一因には、トシ子さんのこのブログも一役かってますよ~。ドラマに限らず、いろんなものへのコメントが自分と同じような目線だったり、目からうろこの見方だったり読むのが楽しいです。

トシさんもお仕事大変そうですが、どうぞ来年も無理せずブログ続けて下さいね。応援してますー。
では、良いお年を!!(長くなってすみません)
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ひゃー、すみません。 (KEIKO)
2006-12-29 01:02:04
あ、ごめんなさい。上の投稿はKEIKOです。
名前入れ忘れました。すみません~。
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ありがとう~ (Toshi)
2006-12-29 05:28:01
KEIKOさん、おはようございます。お久しぶり!
無事、仕事納め、おめでとうございます。
コメント、ありがとうございました~
私は、今日が大勝負? 徹夜になるかもしれませんが、これから出かけます。
帰ってきたら、またコメント入れますね。
まずは、ご連絡まで。
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今年も終わりですね~ (こんばんわ☆)
2006-12-29 18:32:05
いつもながらToshiさんの目のつけどころが好きだわ~。
「のだめ」は本当に見ているこちら側にも、ダイレクトにスタッフやキャストが一致団結して取り組んでいる様が伝わって来ますよね~。現場の雰囲気がよほど良かったんじゃないでしょうか。
福士くんですが、自分でも良い作品に出られたことをひしひしと感じていることでしょう。楽器の習得を通して、教えてくださっている先生方、キャスト、スタッフ一同で、ドラマを作り上げていく素晴らしさを本当に味わっている様子が最近の彼のインタビューや教えて下さっていた先生方のコメントからも伺えます。
彼は「のだめ」でもまた見事に作品の中で活きていましたよね。途中参加でしかも「黒木役」という重要な役割を与えられていた。それをものともせず!やってのけ、見事に実力でこの作品の中に入り込んでいった。という感じでした。あのオーボエ協奏曲での運指は目に焼きついていて離れません!ホントに凄い人だわ。
玉木くん瑛太くん小出くん。当初はくろきん役が誰なのか?気になっていたことでしょう。でも、福士くんの才能を目の前で見せ付けられた後の彼らからは、とてもいい雰囲気が醸し出されていたように思います。私、千秋とくろきんが峰と真澄ちゃんに引っ張られて出てくるところ好きなんですよ~~。
面白いなと思うのは、素が地味目な峰と真澄ちゃんがドラマではっちゃけてて、素があっかるい♪性格の千秋とくろきんがとにかく!二枚目路線を周りがどんなに弾けてても、演技を貫き通したところとか(笑)
これは是非!とも「のだめ 2」を作って貰わなければ!!
パリ編では千秋もくろきんも、彼らの成長と共にのだめとの関わり合いの中で感化され、性格にも変化が出てくるんですよね。まず、くろきんに変化がでてくる。性格に柔軟性が出てくるんですよ。(笑)
こういった精神的成長のようなメンタルの部分を演じることの得意な福士誠治が、このくろきんをどう演じてくれるのか楽しみで仕方がないんです。やって欲しいな~~。

Toshiさん。
また来年もお世話になると思いますのでよろしく~。
では、良いお年を~~。
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間違えました (はな)
2006-12-29 18:33:19
ごめんなさい。
↑のコメ犯人は私です!
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帰ってきたニワトリ (Toshi)
2006-12-30 08:41:00
予想通り、徹夜になってしまいましたが、朝5時8分の山手線(目黒)に乗って帰ってきました。新宿で中央線に乗り換えたら、車内は朝帰りの酔っ払い?で満員・・・
こちらは一滴も飲んでいないどころか、お昼しか満足に食事できず(しかもあまりにもおいしくなかったので残してしまいました・・・)、疲れたよ~
でも、これで今年はお休みです。KEIKOさんは、年度末までお忙しいそうで、ご苦労様ですね。今日あたりはゆっくりと、「のだめ~」とか見ておられるのでしょうか? それとも大掃除?

例のホワイトカラーうんぬんは、「またしても!」の悪政の一つですよね。百姓一揆でも起こしたい気分なので、正月早々「怒りの作文」でも書きそうなニワトリです。(あっ、私はブルーカラーか・・・心だけはピンクになりたいな)

KEIKOさんと同じように、時代劇以外のテレビドラマを今年ほど見た年はありません。それもこれも、達彦さんと出会ったからでしょう。これからも達彦さんを演じた福士さんのことは応援していきますが、彼以外にもいい俳優さんがいるではありませんか、日本もまだ捨てたもんじゃないな、と思いました。
「のだめ~」の後はリリー・フランキーさんの「東京タワー」。すっかりファンになった香椎由宇さんが出演しているので、「見ようかな」なんて考えています。もこみち君はANAのCMしか知りませんが、玉木さんと同じように「食べ方がとても綺麗」なので、どんな芝居をしてくれるのか、ちょっと興味があるのです。
今年もあと残り二日、拙いブログを読んでくださり、ありがとうございました。来年もこんな調子で書き綴っていこうと思います。
それでは、KEIKOさん、良いお年を~
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来年もよろしく~ (Toshi)
2006-12-30 09:26:10
はなさん、おはようございます。
はなさんへのお返事を書いたら、少し眠るつもりです。だんだん眠くなってきましたが、もうしばらくおつきあいのほどを・・・

目のつけどころ(って、ほどじゃありませんが)を気に入っていただけると、大変嬉しいです。ありがとうございます。

福士さん、来年は舞台です。ということは、私も、いよいよ新橋演舞場デビューということになるわけです。よくわからないけど、今から楽しみじゃ~
映画『渋谷階段』は、見れないかも。ホラーは好きだけど苦手なんですよ。少し古いお話ですが、『リング』を視聴中、「あっ、これは、来るぞ」と思った全てのシーンでスクリーンから顔をそむけておりました。最後の真田広之さんのシーンはそれでも心臓が破裂するんじゃないかと思いました。そんなに怖いならやめればいいのに・・・

のだめの「パリ編」は、絶対やって欲しいと、私も思います。特に黒木君、青緑色でがんばっているのだから!(ターニャとのロマンスは?)
はなさんご指摘のように、玉木&福士のお二人は、明るい好青年なんですよね。でも見事に「俺さま」と「野武士」に変身していた。そんな二人がパリ編では、ある意味のだめ以上に変わっていくのだから、二人がどのようにそれを演じてくれるか、是非とも見たいですよね~

ところで、『純情きらり』総集編、BSということもあるのですが、私は一回しか見ていません。しかも見た回が「若女将修行」となっていたのに、杏子の手紙に誘われて東京~、いきなり「だいたいわかる」お産に突入したので、テレビを切ってしまいました。それでも『純情きらり』は、投稿から始まってブログまで始めてしまうほど、夢中になったドラマですので(『芋たこなんきん』の世界の方が好きですが、『純情きらり』は音楽学校受験のときから毎日書き続けていたのだから・・・)年内中に総括しておこうかな?

はなさんにとって、良い年になりますように。来年もよろしく~
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