達彦さんの岡崎レポート
達彦(深々と頭を下げて)
「どうかお許しください」
トシ子(菩薩顔で)
「許しません。許してしまったら達彦さんが浮かばれないからです。この物語を、私は許さないことに決めたんです。「Tに捧いだ二週間」や「最終週の展開」など一人よがりな脚本家も、それを止めなかった演出家も・・・そしてそれが全く存在しなかったのような今日の番組も。達彦さん、あなたには未来がある・・・」
(達彦、ハッとする。桜子、眉間に皺を寄せる)
トシ子(達彦に、オーボエとリードを削る道具を渡して)
「私は達彦さんの味方だよ。これからずっと、味方になるでね」
(大好きな台詞だったのに・・・)
『純情きらりスペシャル ~桜子と達彦、愛の軌跡』(題名が長いので、以下『愛の軌跡』と表記)、放送日を心待ちにしていたのですが、いざ蓋を開けてみると、ヒロインは最初と最後に顔を見せただけ、久しぶり(でもないけど)の福士さんも冒頭以外はナレーションのみ。ダイジェスト版に近い内容だったのですが、肝心の二人の愛の軌跡が、実際放送された内容とはかなり異なっていたので・・・
達彦さんの帰還後はテレビをつけたままPCに向かったのですが、そのときちょうど戦死した若山の姉の台詞が聴こえてきて、冒頭記した台詞を思わず口ずさんでしまい、そのままPCの画面に打ち込んだ途端、「ぐふふ」と笑ってしまいました。私の「純きら」ムキになる病は、どうやら峠を越えたようです。
でも・・・達彦ファンは相当頭に来ているだろうなあ~。二人の愛の軌跡は、それはそれはもうハラハラばかりでしたが、ハラハラさせた張本人が「ひたすら達彦のことを想ってきた」ように描かれているのだから、ブーイングが鳴り止まないかもしれませんね。
勇太郎が桜子に書いた葉書。覚えてますか?
まあ、ここで「編集」のマジックを勉強したと思って、冷静になりましょう。確かに問題の「Tに捧ぐ」のあと、仙吉&野木山さんは、「桜子がいかに山長存続のために身も心も捧げていたか」当主の異変にも気がつかずまくし立てていたし、笛子や桃子もことあるごとに「達彦のことは忘れるよう」援護射撃をしていましたが、主客転倒ともいえる「愛の軌跡」を描くことができたのは、明らかに「編集」の力です。目撃した映像をそのまま信じてはいけないことを肝に念じましょう。
それにしてもダイジェスト版で見ると、この物語、ナレーションだらけだったんですね。
『風のハルカ スペシャル』のときは、その後のエピソードが描かれたり、ヒロインがロケ地を訪ねて歩き回るなど、スペシャル番組らしかったけれど、『愛の軌跡』ではヒロインが乗り気でなかったのか、そういうこともなく、その代わりNHKが得意とするドキュメンタリとして、現役ピアニストの「りある桜子」さん(なんて言ったら失礼かしら)、学徒動員された美術大学生、玉砕の島サイパン・グアムに派兵され奇跡の生還を遂げた豊橋連隊の家族に取材するなど、その意味では充実していました。
ところで、『愛の軌跡』の前に『金とく』の再放送があったのですが、一部内容をさしかえて「視聴者が選ぶ名場面20位~11位」が放送されたとか。そんなのあり?
私はスルーしてしまったのですが、sabatora さんは「もしや?」と録画していました。さすがお師匠さんです。mamemo さん、不幸中の幸いでしたね。こちらを保存できて・・・
トシ子同様「金とく」見過ごした方は、 →こちらをクリック
この映像をHDDからひっぱり出していたら、立ち止まって「きらり」を見てしまうはめに。切なくも楽しかった日々を思い出しながら・・・
「しょせん、お坊ちゃんなんだよ、達彦さんは」
「好きな気持ちだけで突っ走るわけにはいかないんだ」
「突っ走ってみたら? いけないのかなあ?」
「君は俺の気持ちを全然わかってない。全然わかっとらん、俺の気持ちを。俺が君を・・・」
〈突然の抱擁〉は、堂々リクエスト第1位?!
そして、第2位は〈かねの来襲〉!?
「かあさん・・・」
「ぐふふ」(作戦成功?)
「かあさん、勝手なことしないでくれよ」
最後に、今日の東京新聞に西島秀俊さんのインタビュー記事が掲載されていました。(間違って消してしまった)「スタパ」のときにみたいに、相変わらず映画三昧の日々を送っている模様。欲がないのは冬吾そのまま。独身だしね。①幸せを感じるときは→「現場にいるとき。わいわい皆で作品を作っている現場が好き」 ②俳優になっていなかったら→「俳優でなくても、何か映画に関わる仕事をしていたと思います」 ③無人島にひとつだけ持っていくなら→「映画館」
もう、脱帽です。本当に映画が好きなんですね
忘れてました~枕投げ!
「見ないでって、言ったでしょ!」
「だって、うなされてたから・・・・」
>目撃した映像をそのまま信じてはいけないことを肝に念じましょう。
>ハラハラさせた張本人が「ひたすら達彦のことを想ってきた」ように描かれているのだから、
Toshiさんは私の心の代弁者ですね。そのとおりです。
NHKさんは、このスペシャルを製作されるにあたってどんな内容にするか、すごく協議されたと思うのです。結果的にこの内容になったということは、今回のテーマ『桜子と達彦 愛の軌跡』を演出することで、『”Tに捧いだ二週間”への懺悔』がしたかったのではないかと思います。
そして、あれほど盛り上げてくれた熱狂的な達彦ファンへの、精一杯の恩返しかな~なんて。それほど、達彦はステキでした。
でも言いたい~~~~。
NHKなんなのよあの編集は!
ほんとに桜子にとって~~も都合の良い編集だったこと。
公式掲示板に書き込みしていた新たな若い子ファンたちが、アレをみてDVDBOX全部買って見たら、めちゃショック受けるんじゃないかしら、達彦さんが余りにも不憫で・・。
「ちょっと待ってください!」つっかかり放題の若女将修行時代やら、山長のお金で出させてもらっていた東京フラフラ「何やっとるの?アナタ早く岡崎に帰りなさい!」編やら、不倫時代がごっそり!抜けてて、そら~もうびっくり!ホントに罪作りな編集の仕方だわ!
ステラであおいちゃんが新たな発見とか言ってたけど、アレじゃ新たな発見どころか、全くの別物語だわよ。呆れるわ~。
私はつくづく思うのだけど、NHKのあおいちゃんへのフォローの仕方は本当にあれでいいのかしら?と思うのよね。
おそらく、「篤姫」のこともあってイメージアップを計りたいんでしょうけど、コレって本当に彼女の為になるのかしらん?と思っちゃたSPでございました。
あーースッキリ!
Toshiさん。いつも思いっきり書かせてもらってすみません!やばかったら削除しちゃってね~~。
なるほど、懺悔ですか。
こうあって欲しかったというか・・・
私は5~8週までを見直して、満足なんだ、実は・・・
許さないけど、許しているのは、若山のお姉さんと同じです。
どうでしょう?
これで気持ちよくお休みになれたでしょうか?
桜子さんは桜子さんで、いろいろありましたね~
それはそれで良かったと思っているのですよ。朝ドラのヒロインって皆、大なり小なり「桜子」的だから。
そう考えると、『芋たこなんきん』の藤山直美さんと二人の町子は凄いですね~。枠を自由に乗り越えているもの。まず無理だと思うけど、『芋たこ~』の完全版DVDが欲しい~
そうなんですよね。達彦さんは不滅です。
憂いをたたえた切ない表情、もっともっと見たいです。
ドイツ行きを勧められたころが白眉ですか、
その前の週(突然の抱擁)と・・・
でも、そうなると、斉藤先生にご登場願わねば・・・
個人的には斉藤先生好きでしたけどね。
ごめんなさい、あまりに眠たかったせいか(時間見てくれればわかると思いますが、オマケに5時起き!)見落としてしまいました。ひらに、
画像の方、びしばし貼れるようになりました?
あらためて、枝葉払ってこもで覆って縄でくくって姿変わった樹に、あっぱれ、かっぽれ、座布団三枚!