この写真はR139の松姫峠から見た富士山です。ほんの少ししか顔を出していませんが、いかにも夏の富士山といった趣で、青空を背景に黒い山肌を突き出していました。
奥多摩周遊道路を下ったニワトリさんは、先ほどのガンマの女の子に続くペースメーカーを捉まえました。レーサーレプリカではないドウカティ氏です。自分だったら、ピタリではないにしても後ろにつかれたら、緊張していよいよ走りがおかしくなってしまうと思いますが、ドウカティ氏は特に気にする様子もなく、マイペースで先を走ってくれました。おかげさまでアオガエル君も、この道(国道139号)が右(県道18号)と左(国道139号)に分岐するT字路まで軽快に走ることができました。
そこからは一人です。道はかなり狭く道路も荒れてきましたが、対向車が殆ど来ないこともあって、気持ち良く峠道を上ることができました。松姫峠にさしかかったとき、ここを素通りしてしまうのは勿体ないと思い(柳沢峠や大垂水峠なら素通りできる)、路肩にバイクを寄せ、エンジンを切りました。たちまち静寂に包まれ、鳥の声だけが聴こえてきました。奥多摩の山々の奥から、夏富士が顔を覗かせていました。
松姫峠でしばし休憩した後、ダイナミックな峠道を一気に下り、猿橋へと向かいました。帰りは、峠で出会ったモドグッチ氏に従って上野原から高速を使ったので(ETC割引で国立ICまで700円)、11時前には帰宅できました。信号待ちが殆どなかったせいか、かなり回したのに、32.6km/ℓ の好燃費を記録しました~♪
(左)ライムグリーンは森にも良く似合う。時刻はまだ8時40分。早起きは三文の得だと、本当に思った。
(右)このモトグッチ氏は調布在住。50代半ばのジェントルマンだった。奥多摩方面は半日あれば遊べるので大好きだと語ってくれた。しばし話してから、モトグッチ氏はオニギリを持って森の中へ入っていった。一週間後、ニワトリさんもモトグッチ氏の真似をすることに・・・。
大月市にある猿橋は、刎(はね)橋の一つで、唯一現存する木製刎橋である・・・と書きながら、観光したのは実はこの日が初めて!
「刎橋」とは、橋脚を川に降ろさずに橋を架ける工法の一つで、深い峡を結ぶ場合などに用いられた(吊り橋も橋脚を降ろさない橋で刎橋より一般的)。岸の岩盤に斜めに穴をあけ刎ね木を穴に差し込み、その上に橋げたを組んで橋を結ぶ。猿橋では、雨などの水による腐食から刎ね木を守るため、右写真のように刎ね木や横を渡す柱に屋根を取り付けた。
無事帰ってきました。眠くて、限界です・・・。