第16週「来たるべき時が来た」を見終わったとき、この先尻切れトンボになってしまうのではないかと危惧しましたが、第17週「プロダクション旗揚げ」が終わってみると、杞憂に過ぎなかったことがわかりました(すいません。おそい感想で・・・)。
というか、第16週は、今までの苦労が報われて大きな目玉から涙を流した松下奈緒さんと同じような感慨に浸るのかと思ったのですが、特にそういうことにならなかったので、ちょっと拍子抜けしてしまいました(淡々と味わうのもいいじゃない?)。でも、ニワトリさんのリクエストに応えてくれて?すっかり小さくなった貧乏神が村井家をこそこそ出ていく場面がありましたね! 満足です。
茂や布美枝よりも、茂の才能を信じていた深沢&戌井さんの喜ぶ顔が何とも印象的でした。ある意味自分のこと以上に嬉しいのだけれど、この先茂が自分とは別世界のニンゲンになってしまうのではないかという寂しさもついて回る複雑な表情が・・・。でも、授賞式でのスピーチやその後の振る舞いから、茂が「成功」した程度のことで変わる人物ではないことがよくわかりました。そしてもう一人の分身である浦木もまた・・・(ネズミ男のモデルは茂自身なので、この作品のために作られた浦木の変わらなさにも、好感を持ってしまう)。
ここにきて、ヒロイン=布美枝役の難しさが明らかになりました。今までの朝ドラヒロインと違って、「夢」を実現するための特殊能力(都合の良い力)を持たず、他人に対してお節介も焼かず、ただそこにいて全てを受け入れる役がこんなに難しいとは・・・連続テレビ小説は26週も続くのだから、役を作るのではなく「役を生きる」ことが要求されるのですが、今回が朝ドラ史上最も難しいヒロインかもしれません。松下さんの布美枝はだいたいわかりましたが、映画版で吹石さんがどう演じるのか楽しみになってきました。
それでは、行ってまいります~♪