登山熱再び? ~高尾山に登ってきました!

2009-09-06 23:38:00 | 日常&時間の旅


高尾山は素敵だ!(ケーブルカー&リフトで登れます)


 仕事で高尾山に登ってきました。何とかガイドにも載っただけあって、外人さんの多いこと! カラッと秋晴れの土曜日だったことも手伝って、実に多くの人が繰り出していました。
(往きはよいよい帰りは怖い・・・やっとの思いで降りてきて休んでいると「下りのケーブルカーは3時間待ち」とのアナウンスが! 苦労した甲斐があった?)

 最後に高尾山に登ったのが高校一年の元旦。真っ暗闇の中だったので、初日の出はともかく、途中の道の記憶がありません。
 今回はケーブルカーを利用することも考えたけれど、山頂まで 3.8kmなら歩けるだろうと、右手の表参道になる1号路を登り始めると、勾配を体が覚えていたんですね~、小学校の遠足を思い出しました。
(そうそう、先頭切って登ったんだよ)
 急坂を長時間登るのは、このブログを始めた2006年の秋に奥多摩の「むかしみち」を歩いて以来のこと。汗が噴き出し、息が上がってしまいました。でも、地球の重力を感じながら、じわりじわりと高度を上げてゆくのは何とも気持ちがいいものです。空気もおいしく、日陰だと空気がひんやり涼しく、実に爽快です。(坂道は辛い筈なのに)同行者の会心の笑顔も忘れられません。
 山上駅までの坂道に比べれば、高尾山薬王院の階段なんて何のその。見事二人は標高599mの山頂に立ちました。来た道を引き返すと、急坂の下りがネックだと、駅で手にしたパンフを手に取り、距離と所要時間の短い6号路(沢沿いの道)を降りて行くことにしたのですが、これがとんでない大間違いで、丸太の急階段を降りたと思ったら、木の根っこや岩だらけの道とは呼べない急勾配が待ち構えていました。いつかはまともな道になる筈だと、祈るような気持ちで降りてゆくと、やがて沢にぶつかったのですが、沢沿いどころか源流がちょろちょろ流れる中を石伝いに降りてゆかねばなりません・・・一人なら楽しめたかもしれませんが、ここに来て絶句してしまいました。
 駅で手にしたパンフには特に注意書きがあるわけではなく(自分と同じように1号路より6号路の方が楽だと思ったのか、1号路では殆ど見かけなかったサンダル履きで登ってくる人もいました)、「ふざけんなよ」と毒づいたところで引き返すことは不可能です。しかも、まだ5分の1しか下っていないとは・・・。
 6号路は最後までこんな道で、少しでも足元が不安な箇所は手に手を取って一歩ずつ慎重に降りて行きましたが、90kgを超えているかもしれない同行者が足を滑らせたら支え切れるはずがなく、怪我どころが転落死していたかもしれません。
 ようやく安全な舗装路に出たとき、こちらは精魂尽き果てた感じでしたが、同行者が意外とケロッとしていて、疲れた様子も見せていなかったので、ほっとしました。歩き通してケーブルカー乗り場に戻ってきたときは、「良く頑張ったね」と固い握手を交わしました。

 久しぶりの登山は、一部冷や汗ものでしたが実に爽快で、自然の美しさも堪能できました。中学時代に、奥多摩&秩父の山に登りましたが、その頃の楽しさをまた思い出してしまいました。これ以上、やりたいことが増えても体は一つしかなく、時間には限りがあるしお金も手当てできません。でも、山登りって、やっぱりいいなあ~♪
 

 高尾山は山頂から見下ろす米粒みたいな下界の景色が良く、また、より高い山々をまるで望遠レンズで圧縮したみたいに手前に引きつけて見るのも素晴らしい。そして、薬王院がこれまた素晴らしかった。ここなど、紅葉の時期にもう一度眺めてみたい。