楽農piano協奏曲

一日一生。一日一笑。


燕岳・大天井岳・常念岳縦走二人旅 9月28日~30日 その2

2014年10月01日 | 登山・トレッキング

 夕食は17時15分と18時。幸いなことに前半の部。入口には大勢が並んでいた。

メインディッシュがチーズ入りハンバーグ。美味しかった。ご飯、味噌汁おかわり自由。

食事の途中からオーナーの赤沼健至さんの登山ガイドの話が始まった。

 

 良い気候、好天気に皆さんをお迎えすることができうれしい。山荘は今年で93年目を迎えた。この建物は昭和9年建造された。

材木はすべて担ぎ上げられた。一番重かったのは発電器の150kgだったと聞いている。私が担ぎできたのは90kg。

歩幅が広いと足が上がらない。山登りのコツは歩幅を短く、段差を低くおさえる。

昭和40年代は食料米を持参してもらい、その量によって宿泊料金が決まった。今はヘリの世話になってるが‥

登山者にお願いしたいこと。

自然のままが基本、石も葉っぱも動かさない。

ゴミは持ち帰る。心ない登山客が与えた餌(ゴミも含む)によって雷鳥が絶滅してしまった。

主稜線上はストックは使わない。(2500mの森林限界以下ならいいが‥) 登山ルートをはずして歩かない。強い風雨により地形が変わっ

てしまう。

ヘルメットを着用する。登り優先。

汗をかかない。ゆっくりペースで。

 

雷鳥のことだが、6月上旬に卵を生み始め、2日おき位に生む。餌が少なくカルシウム不足だから毎日生むわけにはいかない。

卵は羽の中に抱え込んでいるが、羽化させる時期にはお腹の羽をむしり取って地肌で温める。

7月には雛を見ることができる。

 

 雪崩が無いので山荘は11月24日まで宿泊可能。ぜひ訪れてほしい。

 

 このあと、ホルンの演奏を披露してくれた。

高所で吹くのは大変だと思う。素晴らしいメロディー。大きな拍手を送った。

 

 このあと、サンセットを見守る。槍ヶ岳も間もなく闇のなかに。

 

 サイドの壁が板で仕切られているルームは快適だ。出入り口はカーテン。二人部屋。

 奥には棚があり、荷物が置けるようになっている。小窓があり、街の明かりがきらきら。

星空観察にも挑戦してみた。戸外に出る。ひんやりした。

闇のその中で、一人の女性が電話でやりとりしていた。御嶽山の噴火の出来事らしい。

二年前に登った御嶽山だが、どの辺りで噴火したのか不明だったので、通話が終わった女性に話かけてみた。

なんとその女性は、御嶽山から下山してきたところを取材され、27日にNHKテレビで放映された飯島町の登山ガイドのOさんだった。

まさか、まさかの登場。27日の昼に噴火に遭った方が、10人の女性グループのガイドとして燕岳に登り、燕山荘に居られるとは。

右大腿部は飛んできた岩でクロネ状態だという。

彼女のプロ魂に驚いてしまった。

(信濃毎日新聞10月2日付朝刊で紹介されていた)

 

 

 

 


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