楽農piano協奏曲

一日一生。一日一笑。


トガクシショウマ

2011年04月19日 | 草花・樹木

今朝は雨だが、うららかな春の下には事件がいっぱい。そのためかブログの投稿が増えてしまった。昨夜からの雨

は、今を盛りの花々には切なかろうが、里には潤いをもたらしている。

 ご近所の庭にほころび始めたトガクシショウマの花を昨日18日カメラに収めた。柄はほとんどないが、果実がなるこ

ろには10cmを超え、夏の終わりには数十センチにもなるという。

メギ科の夏緑性多年草。東北地方、新潟・長野県などに分布する。

 2日前の16日に芽が出たところを教えてもらってパチリ。場所を覚えたので庭への出入りお構いなしということにし

てもらっていた。

 

しなの植物考(丸山利雄著・昭和47年3月 信濃毎日新聞社発行)の45頁に紹介されている。

「幾千歳深山の奥にうもれ居たるしょうまも今は九重の裡   貢一

何千年という長い間、深山に名も知られないでいたショウマが、宮中に召された光栄をうたったものである。作者は塩

尻市出身の植物学者田中貢一(1881-1965)である。 (略) 話は今から70年前余の昔にさかのぼる。

明治35年5月11日、当時、長野県師範学校の生徒であった田中貢一氏が、残雪のなお多い戸隠山で苦心のすえ

採集してきたトガクシショウマが、折よく5月23日に長野で移植されたまま花を開き、折から長野県師範学校訪問の

皇太子さま(後の大正天皇)のご鑑賞をうけ、のち皇室に献上されたことを歌ったものである。(以下略)」

※田中貢一氏は広丘野村出身。

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする