塩尻市中央公民館主催の「阿智村夏休み学びのバス遠足」に
参加した。
まず訪れたのは「帚木」の里園原。
帚木は現在放映中の大河ドラマ「光る君へ」の
源氏物語第二帖である。
物語はさておき本来はほうき草(コキア)である。
西暦700年代に関西から東北までをほぼ直線で繋いだ
東山道。その道中で最たる難所が中津川と阿智村境の「神坂峠」だった
という。神坂峠から眺めると大きなほうき草のようなひのきの木。
遥か山道を越えてきた旅人にとっては園原は久しぶりの
集落、今でいうとサービスエリア園原というスポット。
しかし里に近づくとほうきの木が見えなくなる。
905年には小倉百人一首歌人に名を遺す坂上是則が
「園原や伏屋に生ふる帚木のありとてゆけど逢はぬ君かな」
と詠んだ。
(つづく)
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