「俺達は先に食事を済ませてしまおう。」
途中で比較的小さな集落に入っていくと、不釣合いなほど大きなレストランが。
ふと、いやな予感が・・・・。
知ってる人は知っていますが、金型を作っている人達とか、プラスティックの成型をしている人達の飲み方は半端ではない。いわゆる、徹底的!に飲むのだ。
案の定、このレストランのメニューは安い!どうも会社の連中と来るときなどに利用しているところなのだろう。
S社長は、どんどん気にせず注文している。
うんうん。ねぎと香菜は抜いてくれって言ってくれてる。有難うございます。
ほどなく運ばれてきたのは、ちょっとした小菜と台湾ビールに冷えた奴をP箱ごと。(P箱とはビールのビンが入っている、プラスティックのケースのことです)
「S社長。こんなに飲めませんよ。」
「大丈夫だ。そのうち追々やってくるだろう。うちの連中が。」
「冷やしといてもらいましょうよ。」
「あったまる暇なんかあるかい!さあ、飲もう。」
てなわけで、食事というよりも一気飲みの嵐。到底一人では支えきれるわけもなく、飲んではトイレで早めに戻すというのを繰り返していたところへ、やっと助っ人の部長クラスが二人。
助かったあ!!
早速、S社長からの飲め飲めコールで二人が攻められている間、外に出て一休み。
熱い台湾の夜。風が涼しく感じるほどに、体中にアルコールが回ってしまっている。
最終的に何人になるのかわからないけれども、この調子で台北市内に繰り出すとなると、本当に無事では済みそうにない。
席に戻ると、すでに最初のP箱は空いていて、紹興酒になっている。しかも3本もあるぞ。
「おう、たーさん。さっきGから連絡あってな。もうすぐ終わるそうだから、先に次の店に行ってよう。」
「待ってなくていいんですか?」
「大丈夫だ。状況を聞いたが、もうこれで終わりだ。ナイスアドバイスだったな。」
「そりゃ、良かった。」
「さあ、紹興酒を飲んじまって、次の店に行こう!」
後半へつづく。
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