たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 大震災その2

2011-03-13 | 閑話休題


帰宅難民中のちょっといい話

1.電話
携帯電話が通じず、あきらめたあっしは使用しなかったものの、めっきり少なくなってしまった公衆電話に群がる人々。
約束があったり、重要な案件ですぐにも連絡をとりたい方々ではあったのでしょう。
とある公衆電話を通りかかった時に、
「このテレフォンカード誰のでしょう?」
と大きな声で呼びかけている人が。
店先の公衆電話だったので、店の人が出てきて言うには、
「さっき、皆さん小銭のない方もいるでしょうから、使ってもらってください。と言って、置いていったんですよ。どうぞ、使ってください。」と。
もしかすると、NTTの関係者の方だったのかも知れませんが、皆さん一様に”ありがたい”という表情が浮かんでいました。

2.自転車
様子がわかるまで、緊急避難的に入っていた中華料理店。
テレビも有難かったが、一宿一飯の恩を受けるまでは、「はて、どうやって帰ろうか?」と思案したわけだ。
①運動靴か、ウオーキングシューズを買って帰る。
 → はいていた靴を持ち歩くのは帰って邪魔になるので断念。
②近所の自転車屋でこの際自転車を買う
 → 安いのはもう売り切れていたという他のお客さんの掛け声で断念。
③ラブホテルに泊まる
 → すでに満員
④普通のホテルは?
 → 満室になったことのないホテルすら既に満室。
⑤車でおくってもらう
 → 幹線道路はヘルメットと非常持ち出し袋をしょった皆さんで溢れていて、車道と歩道の区別もつかず、何時に到着するかわからない。

と、料理屋の女将さんが、
「自転車なら2台あるから、乗っていってもいいよ。」と一言。
大変有難い申し出なので、揺れていたのだけれど、よくよく考えて見ると、
乗って行った自転車は戻さなければならない。ということ。
自力で漕いてくるのであれ、車に積み込んでくる方法であっても、もう一度この店に来なきゃいけないし、手ぶらじゃあ帰れない。
で、結局のところは断念。
しかしながら、見ず知らずのあっしらの会話を聞いて、自転車を貸してくれるというありがたい申し出をしてくれた女将さんに感謝。

3.携帯
充電器を購入する前に、すでに電池は一回カラになってしまっていたのだけれど、とあるコンビニでお嬢さんがいうには、
「私と同じなら、ここでちょっとだけ充電していってください。」と。
見ると彼女の機種はauだったので、結局できなかったのだが、その気持ちがありがたい。

4.通りすがり
都営地下鉄に乗り換えるためにバスを降りて商店街を歩いていたら、表で新聞を見ている商店主の方が一人。見るともなく、「ああ、やっぱりひどいことになっているなあ・・」と横目で見ていたら、
「これから帰るところですか?」と、声をかけられた。
急ぐ帰り道でもないので、
「そうなんですよ。大変でしたねえ。」
「今朝同じ新聞が2部入ってたから、よかったら見るかい?」と。
早速頂戴して、店先でタバコを吸いながら雑談。
おかげで帰り道は新聞のおかげで退屈せずにすんだ。

普段は干渉のない街などと言われてはいるものの、まだまだ日本人の人情は廃れていないんだなあ、とつくづく感じた一日でした。

お声をかけていただいた方々に感謝です。

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