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アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

言わねばならぬ~特定秘密保護法案は慎重審議を

2013年11月23日 | ドラミング
個人のブログで、国政に関する問題を、度々取り上げるのは本意ではないが、ことこの法案については、私たち国民一人ひとりに直接関わるので、黙ってはいられない。

特に、私たちブロガーにとっては重要だ。

つまり、この法律が施行されると、特定の情報が秘密扱いにされ、それが何であるか知らされないまま、例えば、原発に関する情報を(ブログで)取り上げた場合などに、法に触れるとして処罰される可能性があるからだ。

「物言えば唇寒し秋の風」という具合になりかねない。



好きなことが自由に言えることこそ、民主主義社会の基本だ。

それが自由でない社会をつくり、主権者たる国民にあれこれ隠していったい何を始めようとするのか。

それが問題だ。

また、国会における審議も十分尽くされていない。

この法案を審議している特別委員会の様子をINET中継などで見ると、与党席はガラガラ。担当大臣の答弁は歯切れが悪く迫力に欠け、国民を説得し切れていない。こんな状態で採決などとんでもない。記事は、朝日新聞11月23日号から借用しました。
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木地師の源流をたどる~乙川優三郎著「脊梁山脈」

2013年11月23日 | 読書三昧
「感動という言葉ではたりない心の震えを覚えた。ああ、なんという小説だろう。すごすぎる」

と、三浦しをんさんが激賞する乙川氏の最新作「脊梁(せきりょう)山脈」。小説新潮12年1月号から隔月掲載の連作短編6編を収める。



物語~戦争が激しさを増す中、福島県費生として上海で学び現地入営した矢田部信幸。復員列車で助けられた男を探し、深山を巡るうちに木工に魅せられ、木地師の源流とこの国のなりたちを辿ることになる。

主人公の信幸は、復員後間もなく、叔父の遺産を得て仕事にもつかず、木地師のルーツを巡る旅と図録の編纂に没頭するなど、(主人公の)設定に甘さがあるのが惜しまれる。

その点を除けば、紡がれる物語は、及川氏独特の世界をかたち造っており、あたかも、見た目も美しく、且つ、とびきり美味しい料理を食べるに似た幸福感を味わうことができる。(お勧め度:★★)
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