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そんな独り言
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遠野なう

2010年08月22日 11時06分59秒 | Weblog
写真は山口の水車。

今年も遠野に出掛けてみた。
これといって特別な思い入れがある訳では無いのだが、
何故か心惹かれる場所だ。

いつもは高速を使うのだが、
今回は下道、つまり一般道で現地に向かう。
なんて事は無い。
経済的理由だ。
青森中央から東和までは片道4,000円程掛かる。
往復なら8,000円。
はっきり言って、ブルジョワなツーリングだ。

東八甲田から軽米方面へ。
340号線を延々と南下するルートだ。
岩泉辺りまではなんて事の無い道なのだが、
川井村に抜けるルートより、過酷になる。
道幅は狭く、自動車なら擦れ違いも困難。
路面のコンデションも悪くて、
国道というよりは林道に近い。

更に、休憩ポイントが、無い。
道の駅やトイレ付きの駐車場はおろか、
コンビニすら無い。
川井村から遠野に抜ける最後の峠で、
流石に休みたくなったのだが、
腰を降ろす所すら見当たらない。
兎に角根性で、遠野市内へ。

よって、
このルートは皆さんにはオヌヌメ出来ない。
私も余程の準備が無い限り、
このルートは、チョッと、な。
まあ、
修行の心算なら悪くは無い。

それでも、
田園風景が現れると、疲れも吹っ飛ぶ。
デンデラ野へ。

昔々、60歳を過ぎた老人達は口減らしの為に、
この野に追い遣られる。
老人達は、日中は村で仕事を貰い、
日が暮れると、この野に建てた粗末な小屋に帰る。
そして、静かにその時を待ち、過ごす。

貧しい時代の悲しい歴史を背負った場所である。
今は夏草が生い茂り、
何も無かった様に、
野原に(移設されたモノだろうが、)小屋がポツンと。

山口の水車へ。
隣接する住宅には普通に人が住んでいる。
水車は回る。
粉を挽いたり、何かの動力として役立つ為に回っていた水車。
今は、
唯回るだけが、仕事だ。
この先も、そんな時間を刻むのだ。
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