歳を経ると、
昔の事を思い出すもの。
今晩もジサマの話し相手をしてると、
須藤家の家系に話が及んだ。
H2年に、津軽藩の末裔、館山氏の当時の当主が家系本を出版した。
第十五代当主の妹が怪我の為に嫁ぎ先より戻され、
再婚した先が須藤家だったと記述されている。
男2名、女2名の子供があったようだが、
女2名の消息は不明だとして辿れていない。
私が知る限り、
どちらかの女性が沢山の川口家に嫁いだと記憶している。
その子供が20年位前だったか、鹿内組に勤めていて、
話を聞いた事があった。
男2名のうち、
長男は日露戦争で死亡。
次男は職業軍人として横須賀海軍本部に属し、
九死に一生を得て東シナ海より帰る。
階級は中尉だったと。
これが私の祖父になる。
その家系本には、
その後の記述もあり、祖父無き後には、
私の父が、祖母と同居しているところまで記述がある。
で、
話題になったのが、
私の祖父の兄の家系。
その本の中では、没後の記述が無い。
そちらの家系は、ウチの本家に当たるのだが、
全く触れられていない。
おかしい。
本来なら、3人の娘のうち、その長女が婿をとり・・・・・
と記述があるべきなのが、完全にぶった切られている。
ジサマの話によると、
後家様は、戦死した夫の慰労金を多く受け取り、
町内の別の男と一緒になってしまったと。
そういう形で途絶えてしまったので、
館山家としてみれば、
無かった事にしたい事柄だったのかもしれない。
(実際は3人娘の長女が婿を取り、須藤家本家という事になっている)
まあ、
公式な家系本というよりは自費出版の本なんで、
都合良く編集されているのだろう。
事実、今現在私が住んでいる土地は、
祖父の親の土地らしい。
当時の館山家当主が配慮したとの事だ。
本来ならば本家に行く筈だった財産が、
分家に回されている。
それだけ、当時の当主には力があったのだろう。
しかし、
記述がぶった切られている、本家は、
当主との間に、
この本に記せなかった何かがあったとみていいだろう。
ああ、
ドロドロしてる。