昨日、
野辺地に車庫証明取りにいった。
11月というのにこの陽気だ。
港近くのコンビニ。
コーラでも。
レジの方で、
何やらジャラジャラと小銭を広げている音が。
誰かが小銭を持ち込んで買い物をしているのだろう。
老婆が、
大きなガマ口をひっくり返していた。
店員が数え終わるのを私は後ろで待つ。
引き出しの整理でもしたんだろうか。
思い掛けなく、小銭がいっぱい出てきたんだろうな。
彼女が手提げにガマ口を仕舞い込んでいる内に、
私の会計は済む。
出入り口で、一緒になって店を出る。
彼女のレジ袋には、
菓子パンやら、
お菓子やら、
ジュースやら。
今日のおやつを手に入れた彼女は、
とても嬉しそうだ。
柔らかな笑み湛え、
カートに買い物をしたものを仕舞い込む。
大きく腰を伸ばすと、
ゆっくりと歩き始める。
寂れた港町に溶け込んでいく。
静かに、
静かに、彼女の時間は流れていく。