宝塚ファミリーランドの写真、子供を連れて遊びに行く場所ですから、子供は写っていても、ファミリーランドの園内を撮ったものが意外にありません。フィルム代が高かった時代、今のデジカメみたいに手当たり次第に撮影できませんでした。
遊園地だけではなく、動物園・植物園もあれば、宝塚歌劇や宝塚大温泉もあり、大人も子供も遊べる場所である宝塚ファミリーランドは、万博跡のエキスポランドよりも歴史が古く、僕自身子供の頃に親に連れて行ってもらいましたし、僕も自分の子供を連れて遊びに行きました。
ファミリーランドの歴史は古く、阪急の創始者・小林一三氏が武庫川右岸にあった「宝塚温泉」に対抗し、明治時代に武庫川左岸の荒地を整備して国内初の室内プールを設置、一大レジャー施設へと発展して行きました。戦前には既に、温泉・歌劇・動植物園に遊戯施設が揃っていました。
1960年(昭和35年)、宝塚新温泉の開園50周年を記念して、動植物園や遊戯施設を含めた名称を一般から公募し、その結果「宝塚ファミリーランド」が選ばれ、以後はこの名称で呼ばれる様になりました。同年には、武庫川左岸の温泉設備を拡張・整備して、「宝塚ヘルスセンター」(のち「宝塚大温泉」に改称)も開業。
僕の子供時代1967年(昭和42年)には、園内東側の敷地に「宝塚大人形館 世界はひとつ」が開館、さらに二重大観覧車の設置や急流すべり、お化け屋敷や屋外プールの設置も行われ、施設は充実しました。毎年夏になると、「ゲゲゲの鬼太郎」のイベントが開催されたのも覚えています。
80年代にはホワイトタイガーを飼育、宝塚ファミリーランドもシンボルにもなりました。
1960年代から70年代にかけては僕が遊び、1993年には僕の子供を連れて行き、最後に訪れたのは1998年の8月でした。目を閉じれば、いろんな楽しかった光景が浮かびます。家から電車1本乗り換えなし。車で行くにも近い割には、行った回数が少ないのは、小学校の遠足でも行くことが多かったからです。阪神パークにレオポンを見に行ったことも覚えていますが、宝塚ファミリーランドの方が使われる回数が多かった。
しかし、USJを始めとした大型アミューズメントパークの開園や、レジャーの多様化、少子化等の影響もあって、2003年(平成15年)8月31日に営業を終了。宝塚新温泉から数えて90年以上の歴史に幕を閉じました。
ファミリーランドの写真、皆さんも探してみて下さい。