青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

“駅弁” 旅の風情は今やどこに・・・

2023-05-26 | 昭和・思い出は色褪せない

昭和に比べて、旅行の楽しみが僕にとっては「減った」と感じることがあります。それは「お弁当」です。飛行機嫌いの僕は、海外にはさすがに飛行機で行きますが、国内旅行や会社員時代の出張では、必ず列車を使っていました。

駅弁にビニール容器に入って吊るせるお茶。これからの季節なら網に入った冷凍ミカン。こういうのを食べるのが楽しみでした。ビュッフェが消えて久しい新幹線でも、ワゴンが回ってくるとアイスクリームを食べるのが今でも楽しい。

でも今では、駅構内の販売店やコンビニが充実してしまった為、こんな所で買おうものなら、平日にサラリーマンがオフィスでコンビニ弁当を食べるのと何も変わりません。挙句は列車の中に、551の豚まんやマクドナルドの臭いを充満させるお客が本当に多い。列車の中は家の中とは違うし、昼休みのオフィスでもないのですが、列車内の時間を楽しむという風情が世の中からどんどん消えて行きます。

大阪駅のホームから列車内のお客さんに、駅弁を販売する光景。昭和46年(1971年)12月の光景です。ここまで趣が無くても、1980年代ならまだまだ旅の風情が感じられましたし、新幹線の旅であっても楽しかったものです。

食欲・性欲・睡眠欲は人間の3大欲求だと言われますが、その中の「食欲」。カロリーがどうの栄養がどうのと言う以前の問題として、せめて旅行先や旅の途中では、普段食べない、食べられないものを楽しむのはいかがでしょう?ファーストフーズの臭いは勘弁してほしい。

同時に通勤・通学の在来線における飲食も。おにぎりやコーヒー、アルコールまで電車内で食する人が多いのですが、臭いだけではなく、もし電車が揺れて他人の服を汚してしまったらどうするのでしょうか?電車内で安い品物を飲み食いしているような人に、クリーニング代を潔く払える人はなかなかいないと思います。もう少し、公共におけるエチケットをわきまえて欲しい人が多過ぎます。器用だとは思いますが、電車内でファンデから始まるフルメークを施す女性・・・親は何を教育したのでしょうね。

 



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