1980年代後半、「地下に広がる未来都市」と呼ばれたのが、南海電車・難波駅のターミナルビル内に出来た新しい街「なんばCITY」。当時キタに対抗してミナミ復権の拠点にという意気込みで作られ、メインテーマは「21世紀を指向するロマンの世界」。
1985年の現在とは違う、なんばCITYを当時の写真で見てみましょう。
ファッションからホビー、飲食店など約270の店が地下2階から地上2階まで並んでいました。ロボットやロケット広場、シティホールなどもあるショッピング・コミニュティゾーン。星、月、太陽の街にエレガンス・アベニュー、デリカパーク、シティスポーツなど個性あふれるスペースが広がっていました。
本館1階には、アニマルプリントの服の「ゲスト」、ランジェリー専門店「クレール」、ラルフ・ローレンのコレクション店「ベコー」、アイデア商品が満載の「王様のアイデア」等のお店があり、なんばCITYの文化の核となる「読売なんばCITY文化センター」がありました。
本館地下1階には、日本で最初の静止衛星「きく2号」を打ち上げたNロケットを置いてある「ロケット広場」がありました。未来シティのシンボルモニュメントでした。15人ほどで満席になる珈琲の美味い「蘭館珈琲ハウス」、サンドイッチならおまかせの「フジローズ」、世界105か国のチョコレートが1,000種類近くある「世界のチョコレート一番館」も覚えています。
本館地下2階はエレガンス・アベニュー。高級ブティックが軒を並べている一角。そばには光と噴水の幻想的なピラミッド広場があり、しっとり落ち着いたムードを盛り立てていました。