「王は民の願いを聞き入れなかった。かつて主がシロ人アヒヤを通してネバテの子ヤロブアムにお告げになった約束を実現しようと、主がそう仕向けられたからである。」(Ⅰ列王記12:15新改訳)
ここにはソロモンの死後、なぜイスラエルが南北に分裂したか、その経緯(けいい)が記されている。レハブアムとヤロブアムはそれぞれ大きな罪を犯した。すなわち前者は神の前に身を低くしなかった高慢、後者はゆだねられた北王国を偶像礼拝に導いた罪であり、この二つがやがて両王国(北イスラエル王国と南ユダ王国)滅亡の原因となった。▼ヤロブアムはへりくだって民を導くよう、長老たちに忠告されたのにそれを退け、高慢かつ威圧的(いあつてき)に出たので支持を失い、十部族はソロモン王朝から離脱(りだつ)したのである。▼考えてみれば、謙遜ほど大切な徳はない。神と人の前に自分を低くすることはすべてが祝福される道なのだ。謙遜は聖書全ページの真理を開く黄金の鍵といえる。霊界のあらゆる秘密はこの鍵で解かれるといっても過言ではない。なぜならイエス・キリストのご本性は真の謙遜にあり、全宇宙に輝いている栄光だからだ。▼「キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。人としての姿をもって現れ、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。それゆえ神は、この方を高く上げて、すべての名にまさる名を与えられました。」(ピリピ2:6~9同)