「もろもろの民族、部族、言語、国民に属する人々が、三日半の間、彼らの死体を眺めていて、その死体を墓に葬ることを許さない。」(黙示録11:9新改訳)
患難時代の前半、二人の特別な証人が現れ、エルサレムから全世界に向けて神とキリストを証しする。反対者たちが全力で二人を取り除こうとするが、圧倒的な奇蹟を行うのでかなわず、世界中の人々がこの二人に苦しめられる。たぶんエリヤとモーセの再来と見なされるのだろう。▼ところが悪魔の力により、それ以上の超能力をもった人物が「底知れぬ所から上ってきて」この二人に戦いをいどみ、殺してしまう。獣(けもの)とよばれるこの人物こそ反キリストで、患難時代の半ばに現れ、世界を文字通り支配するにちがいない。それはちょうど悪魔が天から追放され、地上に落ちて来た時と一致する。つまり獣は悪魔の力により、地上に姿を現わす人物であることがわかる。人類史上、最大最悪の時代の出現である。▼しかし地上はそうであっても、悪魔のいなくなった天上では大歓声が上がり、秘められていた神の神殿が開かれ、神と人の間に結ばれたしるしである契約の箱がすべての目に見えるのである。