「最後に言います。みな、一つ思いになり、同情し合い、兄弟愛を示し、心の優しい人となり、謙遜でありなさい。」(Ⅰぺテロ3:8新改訳)
一つ思い、同情、兄弟愛、柔和、謙遜、これらはすべて御霊がキリスト者に結ばせる実である。ペテロはただ並べているのではなく、あのペンテコステのとき実際にその成就を見たのであった。「信者となった人々はみな一つになって、一切の物を共有し、財産や所有物を売っては、それぞれの必要に応じて、皆に分配していた。そして、毎日、心を一つにして宮に集まり、家々でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、神を賛美し、民全体から好意を持たれていた。」(使徒2:44~47同)▼実にペテロはその中心的指導者として、御霊に満たされた最初の教会の美しい姿を日々目撃し、体験していた。その彼が上記の勧めを記したと思うと、感慨深い。したがって、現代の教会が世に対して、福音の強い説得力を持つのは、私たちの集まりが、実際に聖霊によるこれらの徳性を持ち、それに生きることに尽きよう。それなしには、世の人々が教会に来て交わりに加わっても、神の愛を絵に書いた餅として見るだけにとどまるのはたしかだ。