「彼らは、むなしいことを大げさに語り、迷いの中に生きている人々の間から現に逃げ出しつつある人たちを、肉欲と好色によって誘惑(ゆうわく)しています。」(Ⅱペテロ2:18新改訳)
初代教会に早くも現れ始めたにせ預言者やにせ教師について、ペテロは筆致(ひっち)するどく言及する。▼これはペテロにかぎらず、すでにパウロもエペソの長老たちに警告(けいこく)した。「また、あなたがた自身の中からも、いろいろと曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こってくるでしょう。」(使徒20:20同)▼考えてみれば、主ご自身が説教で警戒(けいかい)しておられるので、おどろくには値(あたい)しないかもしれない。「にせ預言者たちに用心しなさい。彼らは羊の衣(ころも)を着てあなたがたのところに来るが、内側は貪欲(どんよく)な狼(おおかみ)です。あなたがたは彼らを実によって見分けることになります。茨(いばら)からぶどうが、あざみからいちじくが採(と)れるでしょうか。」(マタイ7:15、16同)▼現代もキリスト教まがいの思想を得々(とくとく)と述べ、本やネットで信奉者(しんぽうしゃ)を集め、利益をあげている者たちが存在する。だまされないように注意し、聖書によって偽物(にせもの)を見分(みわ)けるべきである。