「ヘアーショップ ムーヴ」さん、「新郷商会」さん、「東部ハウジング」さん、M島さんとまわってから博多駅筑紫口へ。「雷山千如寺」の和尚さんのご好意で、「九州八十八ヶ所百八霊場会」の総会の場においてプレゼンをする時間を作って頂いたので、バッチリ営業してきた。反応があるといいんだが。その後は「大新住宅」さんへ。すごいハードな一日。帰ったらくたくた。
ディケンズの「オリバー・ツイスト」を買って来たので読み始めた。これは読み出したら止まらないタイプの作品だから気をつけないといけない。仕事の妨げになる。
「虚しさ」
働けど 見えぬ出口の 虚しさよ
蔵
「アート建築工房」さんが不動産会社を立ち上げるということで、今日の夕方に新事務所のインターネットの設定に行った。景気が悪い上に震災が重なって元気のない日本にあって、なんとも勇ましい決意だ。見習うべしだな。逆境の時ほど攻めなければ。新会社の名前は「コンフォルタ」。名前だけ聞くとうまいパスタが食えそうだが、COMFORT(満足)からの造語だそうな。かっこいいやね。早良区小田部にてまもなく営業開始予定。
横溝正史がふっと読みたくなって「本陣殺人事件」を読み返した。やっぱりこの密室トリックは素晴しい。二度目(三度目?)に読むと細かい部分のこだわりがわかって更に面白かった。小道具を全て日本独自のものに徹底していることに気付いたし、過去の推理小説の傑作を例にあげて解説している部分が、どの作品も既に読んでいるので深く理解できた。”日本の推理小説”に仕上げたいという熱意が伝わってきた。
やっぱり江戸川乱歩と横溝正史は日本の誇りだな。
「障壁」
障壁の 前にて見えし 人の価値
避けるか 登るか 粉砕するか
蔵
今日は花見!気温も上がってこの上なしの晴天に花見をせずにおらりょうか。弁当を持って白水池公園へ。桜はピークを過ぎているとはいえまだまだ見応え十分。桜の木陰ごとに弁当をひろげる人たちがいた。わずかな風にも花びらがぱっと散る。今年は本当にタイミングがよかった。こんなに堪能できるのも久しぶりだ。
在原業平の歌を二つ。
世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
ことならば 咲かずやはあらぬ 桜花 見る我さへに しづ心なし
「桜」
いく人を 呼びとめうへを 仰がしむ
つかのまの美や とこしえの美や
蔵
昨日寒かったので桜がまだ持ちこたえている。白水池公園も筑後川沿いもまだまだ咲き誇っている。明日花見でもするかな。
バルザックの「谷間の百合」を読んだ。またしてもバルザックにやられた。これほどまでに崇高でありながら官能的な、純粋でありながら情熱的な、深層心理を深くえぐった強烈な恋愛小説を読まされた日には、現代のどんな腕利きでも創作意欲をそがれることだろうと思う。井本さんが「ドストエフスキーやバルザックを読むのもいいが、もう何も書けなくなるぞ」と言ってたがまさにその通りだ。全くの脱帽状態。
まぁせいぜい気張らずにワシはワシなりに書いていくしかない。要はやめんことだ。
「桜」
まだ散るな 明日花見だ まだ散るな
蔵
あちらこちらで桜は満開。いいもんだ。日本人でよかったと思える時期だ。
ユゲさんから「ソワニエ」のバックナンバーを頂いた。福岡のグルメバイブルとしてその名を轟かす雑誌。厳選されたお店ばかりを紹介しているのでワシも時々参考にさせてもらってる。なにしろ掲載店の質が素晴しい。掲載料をとる雑誌の場合はたとえどんなにまずくてもおいしそうに載せないといけない。それを見てだまされた読者はひどいものを食べさせられる。それではグルメ雑誌の意味がない。やはりいいお店を紹介してこその存在であろう。その点、「ソワニエ」は安心だ。福岡のおいしいお店を知りたい!という人は定期購読すべし。
「ソワニエ」 http://www.web-soigner.jp/
「ソワニエ」
ソワニエで 知る福岡の 真の味
蔵
「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
ちらし
「住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。店長の后様はちらしの印刷にお忙しいご様子でした。
刷り上ったものを眺めておられた店長の后様は、突然慌てたご様子で、
「と、止めまする!い、印刷機を止めまする!」
と叫ばれながら印刷機のところへ急いで行かれました。そのご様子に驚いた女官のF井は店長の后様にお伺いしました。
「いかがなされました?お后様」
店長の后様はちらしをお示しになり、言われました。
「このちらしには価格が入っておりませぬ」
「なな、なんと!」
女官のF井も大変驚いておりました。
「いかがいたしませう。もうだいぶ刷ってしまいました」
店長の后様は大変お困りでしたが、女官のF井もこれといった思案はなく、
「これは笑ふしかありませぬ」
と、なんの生産性もない返答をしておりました。
「いかがでせう?そのままお配りになれば。この物件はいくらでせう?と問い合わせがくるかも知れませぬ」
わたくしの意見はただ鼻で笑われただけでございました。
いかほどか あかさず配る それもまた
人の興味を あおるものかな
店長の后様が社長の帝のお叱りを受けておられないか心配でございます。
「桜」
桜咲く 見る人もなく 桜散る
誰しも未だ 心は晴れず
蔵
「ひろみ屋」さんがキャンペーン中。徳用切り子が500gも入ってなんと税込み2,100円!これは絶対にお得。買っておくべき。
http://www.hiromiya.jp/
「中国鍼灸院」さんにて頂いた本日の漢詩。
「防波堤」
呉炳宇
千里堤大難保命、(千里の堤大なりといえども命保つこと難く、)
寸尺足小易逃生。(寸尺の足小なりといえども生逃げるに易し。)
防波先築心堤覇、(波防ぐよりまず心に堤を築き、)
敬天尊地人太平。(天を敬い地を尊べば人太平なり。)
(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)
どげな大きな防波堤があったっちゃ、命は守れんばい、
足の長さはたかがしれとぉばってん、逃げるには十分ばい。
防波堤ば作るよりか、まずわが心ん中に堤防ば作ってから、
自然に敬意ばはらわにゃ平和には暮らせんばい。
この漢詩は言葉の対照が面白い。「千里」と「寸尺」、「堤」と「足」、「大」と「小」、「難」と「易」、「保」と「逃」、「命」と「生」。呉先生は「漢詩は言葉の遊びヨ」と言われていたがなるほど興味深い。だが読むには面白いが作るとなると至難の業だ。こういうの作れるようになりたいやね。
「堤」
我が胸に 憂いを防ぐ 堤なく
ただ苦しみの 過ぎ行くを待つ
蔵
緒川たまきさんとともにワシの中で最高の女性の理想像であった高峰秀子さんが去年の12月28日に逝去されていたことを昨日知った。享年86歳。あぁ我が憧れも永遠の旅へか。結構ショックで昨日からずっとYoutubeで動画を検索して見ている。
ワシはこの人の偉大な女優魂はもとより、生きることに対する真剣さ、苦境をものともしない強さに憧れた。凛とした美貌の内側にある強靭な精神力を尊敬していた。強い日本人としてかくあるべしというものを見ていた。
生き様が人の教訓になるなんて、全くすごい話だ。偉大なる女優、偉大なる女性、高峰秀子さん。(遅ればせながら御冥福をお祈りします。)
「天使」
銀幕の天使ぞ 今や羽ばたきて
何演じるや 安楽の地で
蔵
かるぼなぁら、来てよね♪わたしさみしいのぉ~♪
今日はワシが晩飯当番。ネットを見てたら、東京のイタリア料理店「アンプレッソ」のシェフのレシピサイトを見つけて、そこのカルボナーラのレシピがうまそうだったからチャレンジしてみた。結構うまくできた。今までも感じたことだが、ネットで見つけたレシピというのはおいしくないことも多々あるが、実際にお店で作っているシェフのレシピはかなり高い確率でおいしくできる。このサイトも然り。是非他のレシピにもチャレンジしてみようと思う。
ちなみにアドレスは、
http://www.gozzo.com/ciao/
しかし料理ってのは面白いもんだ。ほんの数秒の差でおいしくなったり、ほんの一ふりで味が違ったりする。時には化学の実験をしているような気分になることもある。おいしくなる、まずくなる、どちらにしろ必ず理由がある。誤魔化しがきかない分、努力は報われる。奥が深くて飽きがこない。料理はやめられまへんな。
「オリーブオイル」
イタリアン オリーブオイルは けちらない
蔵
もたもたしてる間にもう4月だ。いかんなぁ。
最近、ESEグルメの掲載店に掲載内容の確認を依頼する作業をしているが、掲載自体を削除して欲しいというお店も結構ある。その理由はみんな同じ。「うちはお得意様だけで細々やっていければいいんで・・・」とのこと。この欲のなさがつまりはあれだけの美味を生むわけだ。採算が全てのお店では格別の美味に到達するのは不可能だからな。やはりいいお店ってどこかみんな似ているような気がする。ワシが応援するなどとぬかしてESEグルメに掲載することも実はいい迷惑だったりするんだな。まぁそんなこんなでESEグルメってどうなん?とか考えたりもする今日この頃。
「ル・シュクル」さんにお邪魔して新作の撮影。今日は「ローテ・ローザ」と「ダブルチーズ」。
たまらんねぇ。
それにしても今日はあちこちで菜の花が美しかった。桜も大急ぎで開花している。いよいよ本格的な春だ。
「筑後川」
大らかに ただ大らかに 筑後川
岸も水面(みなも)も 黄に染まりつつ
蔵