えしぇ蔵日記

えしぇ蔵日記のブログ版です。

兄弟

2010年02月28日 | Weblog

兄貴が対馬に帰る途中に我が家に一泊することになり、昼前ぐらいに迎えに行った。兄貴は日記に登場する「雷山千如寺」さんに行きたいというので姪浜の「まことうどん」で昼飯を食べた後、糸島市へと向かった。
今まで「雷山千如寺」さんに案内して感動しない人はいなかったが兄貴も例にもれず、しきりに「すごいねぇ」とうなっていた。恐縮にも和尚さんと奥様の歓迎を受け、いい時間を過ごせたと喜んでいた。
和尚さんの話の中でしきりに「和白バプティスト教会」の黄先生が登場したので、兄貴が会ってみたいというので一度家に帰った後、黄先生宅に挨拶に伺った。兄貴は少しドイツ語が話せるが奥様との会話で久しぶりにドイツ語を使ったと話していた。
日記の登場人物に会えて楽しかったと兄貴は喜んでいた。夜は姫の手料理でささやかな宴。体調を崩しているのであまり酒を勧めれないのが残念だったが、それなりに楽しんでもらえた様子だった。
久しぶりに血を分けた兄弟と酒を飲んで、なんとも感慨深いものがあった。やはり血のつながりは何にも替えがたい。例え世界を敵にまわそうと最後まで味方するのは家族だ。その堅固な城が背後にあることで人は勇躍できるもの。それを実感した一日だった。
 
「兄」
 
兄と飲む 酒嬉しくも ほろ苦し
 

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ポンカンとみかん

2010年02月27日 | Weblog
長谷ダムに走りに行く時に姫から「帰りにおばちゃんのところでポンカンと玉子買ってきて」と言われたので帰りに寄った。
 
おばちゃん: 「今日はみかんがあるよ。あら?こん車見たことあるね。いつも奥さんと買いにきんしゃるやろ?」
ワシ: 「そうです。いつもお世話になります」
おばちゃん: 「今日はみかんがおいしいよ」
ワシ: 「ポンカンはありますか」
おばちゃん: 「ポンカンここ。ポンカンもおいしいよ。みかんはいらんね?」
ワシ: 「みかんですか」
おばちゃん: 「甘いよ。ほれ、1個食べてみらんね」
ワシ: 「ん!うまいすね」
おばちゃん: 「甘かろ?」
ワシ: 「・・・はい。それと玉子を下さい」
おばちゃん: 「玉子どっちにする?こまかとで6個か大きいとで5個」
ワシ: 「小さいので」
おばちゃん: 「こまいとは1個でご飯一膳にちょうどいいよ。ほんなら6個ね。1個おまけしとこ」
ワシ: 「ありがとうございます」
おばちゃん: 「みかんは?」
ワシ: 「えーっと、ポンカン頂けますか?」
おばちゃん: 「ポンカン?はいポンカンね。みかんは?」
ワシ: 「えーっと、みかんは今日は・・・」
おばちゃん: 「ほならポンカンと一緒にみかんもちょっとおまけでいれとこう」
ワシ: 「ありがとうございます!」

こういう買物が好きだなー。
 
「買物」
 
顔を見て 物買うことの 楽しさよ
 
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チャイコフスキーな夜

2010年02月26日 | Weblog
日本フィルの公演のチケットを頂いたので姫と聴きに行った。大好きなチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を初めて生で聴いて全身が感動で震えた。指揮者のアレクサンドル・ラザレフは実にユーモラスな人で、聴衆もリラックスして楽しめたのではないかと思う。他の曲目は「戴冠式祝典行進曲」、「くるみ割り人形」とチャイコフスキーづくし。じっくりと堪能させてもらった。
 
「ピアノコンツェルト」
 
如月の 夕べはピアノコンツェルト
流れる調べ 肌で聴くかな
 
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深い言葉

2010年02月25日 | Weblog
「雷山千如寺」の和尚さんと「和白バプティスト教会」の黄先生の会合に畏れ多くもまた参加させて頂いた。兄弟のように親しく交わるお二人は違う宗教に生きるとは全く思えない。何気なく交わされる言葉の中には非常に価値あるものがいくつもあった。毎回思うのだがお二人の会話を記録して対談集として本にしたら絶対に素晴らしいものになるのではないかと思う。全く違う宗教のリーダー同士が人間について、人生について、愛について語るなんてそうそうある機会ではない。ワシが横で一人で聞いているには実に勿体ない話だ。いつか本当に実現してみようかな。

黄先生が言われた言葉を一つ掲載。実に深い言葉だった。

信仰は孤独である
孤独を理解した上で隣に呼びかける
それが宗教である

いつかワシもお二人の次元に達してみたいと思うのだが、まだまだ今のようでは程遠いな。
 
「両大人」
 
盃も 器も広き 両大人(たいじん)
今ここにある 時の尊さ
 
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Rosanna

2010年02月24日 | ロックの名曲を博多弁で


http://www.youtube.com/watch?v=Gq4ychrRkQA

「Rosanna」 TOTO

All I wanna do when I wake up in the morning is see you eyes
Rosanna, Rosanna
I never thought that a girl like you could ever care for me, Rosanna

All I wanna do in the middle of the evening is hold you tight
Rosanna, Rosanna
I didn't know you were looking for more than I could ever be

Not quite a year since she went away, Rosanna
Now she's gone and I have to say

Meet you all the way, meet you all the way, Rosanna
Meet you all the way, meet you all the way, Rosanna

I can see your face still shining through the window on the other side
Rosanna, Rosanna
I didn't know that a girl like you could make me feel so sad, Rosanna

All I wanna tell you is now you'll never ever have to compromise
Rosanna, Rosanna
I never thought that losing you could ever hurt so bad

Not quite a year since she went away, Rosanna
Now she's gone and I have to say

Meet you all the way, meet you all the way, Rosanna
Meet you all the way, meet you all the way, Rosanna

(以下、えしぇ蔵的博多弁訳)

「ロザーナ」

朝起きたときに俺がしたいこつはくさ おまえの目ば見つめるこつだけたい
ロザーナ ロザーナ
おまんごたよかおなごが俺のこつ想うてくれとるげな 全然考えんかったばい

夜中に俺がしたいこつはくさ おまえば抱きしめるこつだけたい
ロザーナ ロザーナ
おまえのほうが俺を求めとったげな 知らんかったばい

あいつがおらんくなってからまぁだ1年もたたんばい ロザーナ
あいつは行ってしもうたばい おれはほんなこつ言いたかばい

おまえに会いたかばい ほんなこつ会いたかばい ロザーナ
おまえに会いたかばい ほんなこつ会いたかばい ロザーナ

窓のこっち側におまえの顔が映っとるとがまぁだ見えるばい
ロザーナ ロザーナ
おまえんごたおなごが俺ばこげん悲しませるげな 知らんかったばい

俺が今言いたいとは絶対妥協やらして欲しゅうなかちゅうこつだけたい
ロザーナ ロザーナ
おまえば失うこつがこげん苦しいげな 全然考えんかったばい

あいつがおらんくなってからまぁだ1年もたたんばい ロザーナ
あいつは行ってしもうたばい おれはほんなこつ言いたかばい

おまえに会いたかばい ほんなこつ会いたかばい ロザーナ
おまえに会いたかばい ほんなこつ会いたかばい ロザーナ


「TOTO」
 
如月の 終わりはTOTOの 博多弁
 

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2010年02月23日 | Weblog
某会社の社長の奥様が亡くなられた。それも40代の若さで。あぁ社長の悲嘆いかばかりか。なんとも声のかけようがない。ワシも先々週元気なお姿を拝見したばかりなのに。人の一生とはなんであろうか?存在とは、命とは、魂とはなんであろうか?実は果てしなく儚いものをしっかりと握って放さないつもりでいるが、大いなる力は労することなくあっさりと奪ってゆく。だが光り輝くそのさ中に、それが儚きものと心に留めるものがいるだろうか?なくなるのだ。いづれなくなるのだ。ならば今を精一杯生きなければ、この瞬間を握り締めなければ、この世に存在する意味などないのではなかろうか?
(ご冥福をお祈り致します。)
 
「命」
 
はかなきは 露のごとしと いふなれど
青葉の頃に おもふものなし
 
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海外文学

2010年02月22日 | Weblog
ワシは恥ずかしながら海外文学に関しては全くの素人。世界の文学を知らずしてなんの日本文学やということに気付いて、最近はせっせと姫の蔵書を借りて読んでいる。今はスタインベックの「怒りの葡萄」。なんと素晴らしい作品だろうか。全く非の打ち所がないとはこのこと。読んだものの手から筆を奪うかのような圧倒的な実力を見せ付けられた。スタインベックは姫が卒論に選んだ作家だがなるほどさもありなんというところ。こりゃ研究のしがいがあるわな。
I本さんに勧められたフォークナーやジャン・ジュネも読んでみないといけない。あれやこれは読みたい本のこと考えると人生80年くらいじゃちと足らんな。それにしてもこの世にはなんと名作の多いことか!下らない作品を読んでいる暇はない。生きている間に有名どころは大よそおさえておきたいがとても間に合わんだろうな。
 
「文学」
 
文学や 海の向こうも いつの世も
こころふるわす 筆の多さよ
 
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舞台芸術

2010年02月21日 | Weblog
夕方よりまた博多座へ。夜の部の歌舞伎を見に行った。演目は司馬遼太郎原作の「龍馬がゆく」、踊りの「三社祭」、長谷川伸原作の「瞼の母」。特に最後の「瞼の母」の中村獅童の演技は素晴らしかった。思わずうるうるきてしまった。今回は席の関係からか大向うのおじさんがすぐ後ろにいて、「萬屋!」とか「二代目!」とかいきなり叫ぶからビックリした。気のせいか今日は声かける人が多かった。粋だねぇ。ワシの斜め前の男性は一人で着物で見に来てた。しかも山高帽までかぶってまるでその席だけ大正ロマンの世界だった。おぉいいもんだなぁと思った。あれでステッキ持ってれば完璧だな。

次は「能」を見てみたい。いいねぇ日本の伝統舞台芸術。日本人なんだから楽しまなければ損だな。
 
「舞台芸術」
 
今にして ようやく気づく 尊きは
おのれの国の 舞台芸術
 
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自家製明太子

2010年02月19日 | Weblog
姫が明太子を作ったというので今夜は熱燗をつけて二人で試食会。一口食べてみて驚いた。間違いなく今まで食べたものの中で一番うまかった。商品にする必要なく作られたものというのは心底うまい。なぜなら保存させる必要がないから。現にこの明太子も日持ちしない。つかの間の美味なのだ。だがそれがいいんだな。いやーそれにしてもうまかった。この明太子だけでご飯なら3合、日本酒なら6合いける。
なんかうちって姫による自家製のものがどんどん増えつつある。パン、ケーキ、クッキー、キムチ、納豆、ヨーグルト、糠漬け、明太子、塩辛・・・自家製っていいもんだな。
 
「美味」
 
売り物に あらずは売り物よりうまし
 
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ジャン・ジュネ

2010年02月18日 | Weblog
I本さんのご自宅を訪問。パソコンの指導の後、いつものように文学指導。
 
I本さん: 「こないだこういう詩の雑誌に投稿したんだよ」
ワシ: 「はい。どうでした?」
I本さん: 「ほれ、ここ。出てるだろ?賞貰ったんだよ」
ワシ: 「えー!すごいじゃないですか!」
I本さん: 「こいつらバカにしてるよ」
ワシ: 「え?なんでですか?」
I本さん: 「最優秀賞じゃなかったからな」
ワシ: 「いやいや、十分すごいですよ(笑)」
I本さん: 「この最優秀の詩読んでみろよ。ダメだよこんなの。俺のほうがすごいって。はははは!」
ワシ: 「いやぁ、それでもすごいですよ。賞とるなんて」
I本さん: 「最近はなんか面白いの読んだか?」
ワシ: 「はい。ヘミングウェイとか読んでます」
I本さん: 「おぉそうか。アメリカ文学ならフォークナーとか読んどくといいぞ」
ワシ: 「フォークナーですか」
I本さん: 「うん。あと、フランス文学のジャン・ジュネは読んだか?」
ワシ: 「いいえ」
I本さん: 「ジャン・ジュネはすごいぞ。窃盗とかいろいろやらかして刑務所に入れられて、刑務所で書いた作品がすごくてな、それを読んだサルトルがびっくりしたんだよ。そして出所してから作家になったやつだ」
ワシ: 「へー!」
I本さん: 「『泥棒日記』とか『ブレストの乱暴者』はすごいぞ」
ワシ: 「読んでみます!」

この後、ランボーの詩がなぜすごいかをたっぷり解説して頂いた。
I本さんにはいつもいつも勉強させて頂く。本当にありがたい話だ。
フォークナーやジャン・ジュネも予定にいれといて、とりあえず次はスタインベックといこうかと思う。
 
「世界の壁」
 
ワシの知る 文学なんぞ 浅きもの
世界の壁を 見上げておもふ
 
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