Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

秋田駒ケ岳と乳頭山

2018年08月09日 | 身辺雑記
 今年の夏山は秋田駒ヶ岳(1637m)に行った。去年は月山(1984m)に行ったので、2年続けて東北の山になった。秋田駒ヶ岳も月山も、今まで登ったことがないので選んだが、もう一つの理由は(そしてそれが本音だが)、北アルプスや南アルプスの山小屋の混雑が嫌になったからでもある。そんなことをいうのは、年を取った証しだが。

 7月31日(火)、猛暑の東京を後にして、秋田新幹線で田沢湖へ。そこからバスで乳頭温泉へ。乳頭温泉は今年2月にも訪れたので、これで2度目だ。2月のときは雪に埋もれた温泉地だったが、今回は見違えるような緑の濃さ。宿にザックを置いてブナ林を散歩した。ブヨや蚊の一斉攻撃を受けた。

 8月1日(水)、バスを乗り継いで秋田駒ヶ岳八合目へ。バスで八合目まで上がってしまうので、歩くのは二合分だけ。しかも遊歩道のように整備された道なので、楽なことこの上ない。あいにくガスが濃かったので、展望はまったくきかなかったが、その分涼しくて、天然クーラーの中にいるようだった。途中、風の強い場所があり、地図を開いていたら、風で破れた。

 8月2日(木)、宿から乳頭山(1478m)へ直登。風が通らない登山道なので、じっとり汗をかき、ブヨに悩まされながら登ったが、高層湿原の田代平に出ると、さわやかな風が吹き、高山植物が咲いて、まさに山上の楽園。

 山頂への道から秋田駒ヶ岳が見えた(写真↑)。山頂に着くと、目の前に岩手山(2038m)がそびえ、その横には八幡平(1614m)が広がっていた。乳頭山の標高は丹沢の山々程度なのに、森林限界を超え、展望が雄大だった。

 汗びっしょりになって宿に戻り、温泉で汗を流して、冷たいビールを飲んだ。そのビールの美味しかったこと!

 8月3日(金)、バスで田沢湖に戻り、秋田新幹線で秋田へ。羽越本線に乗り換えて象潟(きさかた)に向かう前に、乗り継ぎ時間を使って、秋田県立美術館に寄った。藤田嗣治の超大作「秋田の行事」を見るため。それについては、もし書けたら、別途書いてみたい。

 象潟には友人夫婦がいる。駅まで出迎えてくれた。ご主人は、元は大工だったが、今は専業農家で、主にイチジクを栽培している。北限のイチジクとして、地元自治体が力を入れているそうだ。そのイチジク畑を案内してもらった。よい匂いがした。その晩は泊めてもらった。自分の田舎に帰ったようだった。

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