後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔701〕講演「原発事故で自主避難した少年がローマ教皇に会い、そして今、21歳で伝えたいこと」(鴨下全生さん)と朗読と演奏の会に行ってきました。

2024年06月12日 | 語り・演劇・音楽

 昨、2024年6月11日、講演「原発事故で自主避難した少年がローマ教皇に会い、そして今、21歳で伝えたいこと」(鴨下全生さん)と朗読と演奏の会に行ってきました。会場は、吉祥寺にある武蔵野公会堂です。
  この会は「フクシマを思う」という吉祥寺チャリティライブイベントということですが、なんと今回で34回を数えています。会場には歴代のポスターでしょうか、整然と掲示されていました。

 この会のお知らせが東京新聞に掲載されました。さらに、朝日新聞とともに配布される多摩情報紙「アサココ」にもお知らせがありました。
  大学生になった鴨下全生さんのお父さんの鴨下裕也さんには、清瀬・くらしと平和の会、清瀬・憲法九条を守る会として、2回も清瀬に来ていただき講演をお願いしています。この日も会場にみえていましたが、体調がよろしくないようで心配です。そんななか7月18日の彼の裁判案内が手渡されました。
 今までで一番若い講演者ということで堂々と鴨下全生さんが舞台に立ちました。適宜画像を映しながら、東京最高裁(2023年)や最高裁判所(2024年)での意見陳述を読み上げる形で淀みなく自らの思いを開陳し続けました。つらいいじめ体験なども含めてリアルに語ってくれました。そして、2回ローマ教皇に会う中で、歴代教皇として初めてローマ教皇は原発に反対の意を表明することになりました。

 朗読は金子あいさん、丹下一さん、演奏は古部賢一さん(オーボエ)と久保美結さん(ピアノ)、久しぶりに心静まる時を過ごしました。
  開演前に昔懐かしい元教師で、今も地域の運動を担っているYさんと再会しました。チラシを渡されて旧交を温めました。

 

 ◆都知事選に立憲・蓮舫が出馬   

 構図は「赤壁の戦い」小池・自民の大軍に対して勝機はある      金子 勝(淑徳大客員教授)  

 立憲民主党の蓮舫参院議員が都知事選への立候補を表明。参院議員の 地位を捨てて勝負を挑む姿に、政権を取りにいくんだという勢いを感じ た。久しぶりに政治家らしい決断を見て痛快でもある。  

 思い出されたのは、三国志の「赤壁の戦い」だ。曹操の20万の大軍が 荊州に向かって進軍したのに対し、迎え撃つ孫権と劉備の軍はそれぞれ 2万である。劉備の軍師・諸葛亮は「曹操は大軍だが疲れている。おま けに地元の民に支持されていない」と勝機を見いだし、曹操の大軍を打 ち破ったのだった。  

 まさに、都知事選と構図が似ている。自公と手を握った現職・小池知 事は大軍だが、疲れ、都民の支持を失っている。自民は裏金まみれで、 小池には学歴詐称疑惑がある。大軍ながら勢いはない。  

 その証拠に、小池は4月の衆院東京15区補欠選挙で子飼い候補を落選 させた。5月には都議補選(目黒区選挙区)で支持した自民候補が敗北 している。  

 この都知事選は2つの意味で前哨戦である。1つは、自民が衆院3補 選で全敗し、神奈川・小田原市長選でも敗北。他の首長選でも連戦連敗 だ。そんな中、天王山の都知事選で蓮舫が勝てば「政権交代」が現実味 を帯びる。  

 もう1つは、政権交代するとどうなるか、を有権者に提示する機会に なることだ。 つまり、裏金や政治献金を拠出する者のための小池・自民政治から、本 当に困っている人のための政治に転換する。政権交代の生きたモデルを 選挙戦を通じて示すことである。  

 都政で最も重視すべきは、大手不動産企業と癒着した大型再開発の見 直しだ。  

 晴海も築地も外苑もみな三井不動産で都庁幹部が大挙天下っている。  

 晴海の選手村跡地は都有地でただ同然に払い下げられ、タワマンは投 機の対象になっており、一般の住民は住めない開発だった。神宮外苑で は森を切り倒そうとする。築地は球場と国際会議場中心で食文化は名目 だけ。もはや小池は、ほとんどゼネコンの手先である。  

 これでは東京の合計特殊出生率が0.99で、ついに1を割るのも 当然だ。  

 一人一人が住みやすく、環境にいい街をつくっていくべきだ。  

 大型開発ではなくて、子育て世代への家賃補助の方がずっといい。  

 自転車道と自転車置き場のある商店街の方がずっといい。  給食の無償化や、子供の送迎がある保育所の設置。  

 さらに、都の公立高校の授業料無償化に加えて都立大学の授業料大幅 軽減も必要だ。  

 介護士や保育士の給料補助や、女性の非正規労働者を正規化した中小 零細企業を支援していくような施策も肝要だ。  

 生活者目線の支援を充実させていくことによって、一気に東京の雰囲 気は変わる。  

 首都決戦で野党は絶対に勝たなければならない。    (6月11日発行「日刊ゲンダイ」5面「金子勝の天下の逆襲」)


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